残り0秒、衝撃KOに「え…何が起こった?」敗者が呆然! 劇的決着に「ウソだぁ!!」実況も絶叫
【映像】敗者呆然…残り“0秒”の衝撃KO
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 ヒジの応酬による壮絶な打撃戦は、試合時間が“残り0秒”、鮮やかなワンツーによる衝撃的なブザービートKO決着を迎えた。あまりに劇的なラストシーンを受け「ウソだぁ!!」と実況が絶叫。倒された敗者も「え…何が起こった?」とレフェリーに向かって困惑気味の表情を浮かべた。

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 3月31日にタイ・バンコクで開催されたONE CHAMPIONSHIP「ONE Friday Fights11」。タイソン・ハリソン(オーストラリア)とランボー・モー・ラッタナバンディット(タイ)の対戦は、今大会屈指の壮絶な打撃戦となった。両者が至近距離、さらにヒジで殴り合う死闘は、3ラウンド試合時間残り0秒、ハリソンが劇的なKO勝利を収めた。

残り0秒、衝撃KOに「え…何が起こった?」敗者が呆然! 劇的決着に「ウソだぁ!!」実況も絶叫
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 ムエタイの世界選手権2連覇の実績のあるランボーと、タイを拠点として活動し、地元オーストラリアでは“KOオブ・ザ・イヤー”も獲得しているハリソン。両者の対戦は、ともに至近距離から打ち合うスタイルががっちりと噛み合う文字どおりの死闘となった。

 ゴングとともに足を止めて打ち合う両者、殴られると殴り返す、蹴られると蹴り返す写し鏡のような展開は、徐々に両者がヒジを多用する危険な空気に突入。

 2ラウンドに入ると、ヒザやヒジなど、殺傷能力の高い打撃の応酬。ランボーのヒジにやや押されぎみだったハリソンが、ラウンド終了間際に左フックで相手のアゴを捉えてこの試合で初めてのダウンを奪う。

 最終3ラウンド、後がないランボーとフィニッシュしたいハリソン。2人の思いが交錯する中、これでもかと言わんばかりにヒジを叩きつけ合う攻防に。ハリソンがバックブローのような高速スピンエルボーを繰り出せば、ランボーはフライングエルボーで応戦。互いが目尻や額をカットし、さながら血まみれの打ち合いを続けた。

 この状況にABEMA実況の小出アキラ・アナウンサーは「ヒジだ、ヒジだ、ヒジだ! ヒジでしか殴っちゃダメなルールになってる」と興奮。すると残り時間が10秒を切り、誰もが判定決着かと思った次の瞬間、一転してハリソンが意表を突くワンツー。綺麗な右ストレートがランボーの顔面を打ち抜くと、ランボーは後方にダウン。マットに頭を叩きつけるような格好となり、危険と判断したレフェリーが試合をストップした。

 試合時間は3ラウンド3分。公式SNSが「ブザーと同時にKOの信じ難い結末」と評したブザービートKO決着に、小出アナの第一声は多くの人が感じたであろう「ウソだぁ!!」。そして何より敗れたランボーの「何が起きた?」と呆気にとられたような表情が印象的に残る劇的な幕切れだった。

 直後、もう一つのサプライズが。死闘を戦い抜いた勝者、敗者双方に35万バーツ(約136万円)のファイトボーナスを支給するというONEからの粋な計らいが発表されると、数分前までヒジで殴り合った2人はガッチリハグを交わし、互いの健闘を称え合った。

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