フランクフルトに所属している日本代表MF鎌田大地は、既報通り今シーズン限りでフランクフルトから退団することとなりそうだ。
鎌田とフランクフルトの現行契約は今シーズン限りで満了を迎える。現時点で新契約は締結されておらず、去就には大きな注目が集まっている。2月23日にはドイツメディア『Sport1』が、中盤の強化を目論むドルトムントが“トップターゲット”として鎌田に接触していると報道。移籍市場に精通するイタリア人記者のファブリツィオ・ロマーノ氏も口頭合意に達したことを報じており、鎌田のドルトムント行きは決定的と見られていた。
フランクフルトが鎌田への契約延長オファーを取り下げたとの報道もある中、同クラブのSD(スポーツ・ディレクター)を務めるマルクス・クレシェ氏が注目の発言をしたようだ。同SDは1日、ドイツの公共放送局『ZDF』内の番組『Das aktuelle Sportstudio』にて「ダイチ・カマダについては、恐らく今季限りで我々のもとを去ることとなる」とコメント。鎌田と同様に今季限りで現行契約が満了となるフランス人DFエヴァン・ヌディカ、ビッグクラブからの関心が報じられている同代表FWランダル・コロ・ムアニも含め、複数の主力選手たちが退団する可能性を示唆した。
「ここにやって来る選手がいれば、ここを離れる選手もいる。それはいつものことだ。クラブとしても決断を下さなければならない時期となっている。何名の選手がここを離れるかどうかは、これからわかるだろう。クラブにとって重要なのは、起こり得る事態を想定して準備することだ」
現在26歳の鎌田は2019年夏にシント・トロイデンからの完全移籍でフランクフルトに加入した。加入初年度から主力に定着すると、昨シーズンはヨーロッパリーグ(EL)全13試合の出場で5ゴールを挙げ、クラブに42シーズンぶり2度目となる欧州カップ戦のタイトルをもたらした。フランクフルトで迎える4シーズン目となった今季、ここまで公式戦36試合の出場で13ゴール5アシストを記録している。
鎌田の移籍先候補についてはドルトムントだけでなく、プレミアリーグ勢やミランなどドイツ国外のクラブ名も浮上している。フランクフルト退団が濃厚と見られる中、鎌田は新天地にどのクラブを選ぶのだろうか。