佐賀・鳥栖三養基地区消防事務組合は、許可なく副業をした30代男性の消防士長を停職1カ月の懲戒処分、指導、監督不適正として消防長ら上司4人を訓告処分とした。その副業先は女性用風俗店だった。
消防士長は無店舗型風俗店に登録。今年3月までに約10回、佐賀・福岡・熊本県内のホテルで女性向け性的サービスを含むマッサージ・有償通話サービスを行い約11万円の報酬を得ていた。
出張サービスは非番や休日に、店・顧客との日程調整は仮眠時間など勤務中にも行っていたが匿名の封書が組合に届いて発覚。本人に事実確認したところ認めたという。消防長は「住民の信頼を裏切る結果となり深く反省している」とコメントしている。
地方公務員法では営利目的の副業は禁止されているが、「女性用風俗」とはどのような仕事なのか。
東京に20店舗、全国に60店舗以上を展開し、約800人の“セラピスト”が在籍している女性用風俗・東京秘密基地。
利用者の6割は20代の女性で、独身・既婚者共に多いという。利用料金は70分コースが1万円、お泊まりコースは5万円。途中で追加オプションをつけることも可能だ。
利用者は年齢、身長、お泊まりの有無や顔や体型のイメージ、得意なサービスなどから検索し、好みのセラピストを選ぶことができるという。
東京秘密基地に所属するリョウマさん(37)に話を聞いた。
「経済的にもうちょっとお金が欲しい、というにもありますが、待っている時間は本業の溜まっている仕事をしてもいいですし、けっこう空いた時間を有効活用できます。『自分が働きたい働き方ができる』のもこの仕事の魅力です」
リョウマさんは昼間は本業の飲食の運営会社で働き、夜は副業として女性向け風俗で働いている。独身でパートナーはおらず、週4〜5回程度勤務し、本業の倍以上稼いでいるという。
しかし、この店では誰でもデビューできるわけではない。
「1店舗につき月に200〜300人ぐらいの応募がある。面接をして実際にデビューするのが月に10〜15人くらい。セラピストには俳優の卵、美容師、税理士、医者、上場企業の社員もいる」(店長)
稼ぐ人だと毎月200〜300万円以上、過去には1カ月で500〜600万円を稼いだ猛者もいるという。
副業の現状について、元『週刊SPA!』副編集長の田辺健二さんは
「副業ランキングは年に何度も特集を組むほどのキラーコンテンツ。世の会社員はそこまで潤沢な給料があるわけではなく『副業しないとやっていけない』という現実があります。女性専用風俗は、以前は影の存在でしたが、今や女性からの認知度も上がり、すでにメジャーな存在になりつつあります。採用基準は厳しいですが稼げるという情報も出回っているので、働く男たちの新たな副業先として今後大ブレイクする可能性すら感じます」
(『ABEMA的ニュースショー』より)
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