パチェタ

 バジャドリードは3日、パチェタことフアン・ホセ・ロホ・マルティン監督の解任を発表した。

 2020-21シーズンにセグンダ降格の憂き目にあったバジャドリードは、シーズン終了後にパチェタ氏を招へいすると、翌2021-22シーズンの同リーグで勝ち点81の2位フィニッシュを成し遂げて、見事に1年でのラ・リーガ復帰を果たした。迎えたパチェタ政権2年目となる今シーズンだったが、序盤戦から苦戦を強いられることに。カタールW杯中断明け以降のリーグ戦12試合で3勝と降格が現実味を帯びてくると、ラ・リーガ第27節のレアル・マドリード戦では衝撃の6失点大敗。降格圏との勝ち点差が「1」の16位に低迷する現状を受けて、パチェタ氏の解任を発表した。

 なおスペイン紙『マルカ』によると、後任としてパウロ・ペゾラーノ氏の招へいを検討しているとのこと。バジャドリードの会長職に就いているロナウド氏は、母国の名門クルゼイロの筆頭株主でもあり、その同クラブで今年3月まで指揮を取っていた同氏に白羽の矢を立てているようだ。

 これまでにバレンシアやセビージャ、さらに同日にはエスパニョールも指揮官交代に踏み切るなど、激化するラ・リーガ残留争い。1年でのセグンダ降格回避に向けて大きな決断を下したバジャドリードは、生き残ることができるのだろうか。