チェルシーvsリヴァプール

 プレミアリーグ第8節延期分が4日に行われ、チェルシーリヴァプールが対戦した。

 今シーズン、両クラブは思うようなシーズンを過ごせていない。チェルシーは1日に行われたプレミアリーグ第29節のアストン・ヴィラ戦で0-2の敗北を喫し、順位が11位に転落した。翌日にはグレアム・ポッター監督の解任を発表。今季2度目の監督交代に踏み切り、この試合はコーチを務めていたブルーノ・サルトール氏が暫定監督として指揮を執る。ホームでプレミアリーグ3試合ぶりの白星を飾りたい。一方、リヴァプールもなかなか波に乗り切れておらず、現在の順位は暫定8位。1日開催のマンチェスター・C戦を1-4で落としたことで、現在プレミアリーグ2連敗、公式戦3連敗となっている。チェルシーと同様にプレミアリーグ3試合ぶり勝利を目指す一戦だ。

 チェルシーは前述のアストン・ヴィラ戦からスターティングメンバーを2名変更。ウェズレイ・フォファナとエンゴロ・カンテがスタメンに復帰した。対するリヴァプールはマンチェスター・C戦から6名を入れ替え。ダルウィン・ヌニェスやロベルト・フィルミーノが先発に戻ってきた一方、モハメド・サラーやアンドリュー・ロバートソンらはベンチから出番を待つ。

 試合は立ち上がりの3分、自でボールを奪ったところからジョアン・フェリックスがドリブルをスタート。自ら持ち込んでシュートを狙ったが、ここはジョエル・マティプにブロックされてしまった。12分にはカリドゥ・クリバリからの浮き球スルーパスを引き出したベン・チルウェルがペナルティエリア左に侵入。マイナスへの折り返しにカイ・ハフェルツが合わせたが、ここは飛び出してきたGKアリソンに防がれた。

 24分にはチェルシーが左コーナーキックを獲得。チルウェルが左足で蹴ったボールからペナルティエリア内で混戦が生まれると、こぼれ球を狙っていたリース・ジェームズが右足ダイレクトで叩き込む。チェルシーが先手取ったかに思えたが、直前のプレーでオフサイドがあったため得点は認められなかった。

 対するリヴァプールは前半アディショナルタイムに多くのシュートチャンスを作り出す。45+3分にはヌニェスからの横パスを受けたジョー・ゴメスがペナルティエリア手前から右足を振り抜く。枠を捉えた強烈な一撃はGKケパ・アリサバラガに阻まれた。このプレーで得た右コーナーキックをコスタス・ツィミカスが蹴ると、ボールはファーサイドで余っていたファビーニョの元へ。右足で狙ったシュートはフォファナが頭で防いで得点を許さず。前半はこのままスコアレスで終了した。

 後半に入るとチェルシーがまたもゴールネットを揺らす。50分、ピッチ中央付近でのボール奪取から、カンテがダイレクトで最終ライン背後のスペースへスルーパスを通す。抜け出したハフェルツのフィニッシュはGKアリソンに阻まれたものの、跳ね返りがハフェルツに当たってそのままゴール方向に吸い込まれた。しかし、ここはハフェルツのハンドが確認され、ノーゴールとなっている。

 60分にはリヴァプール。敵陣左サイドでボールを奪ったヌニェスがカットインから右足を振り抜くも、シュートはGKケパの正面となった。その後は両チーム決め手を欠いたまま時間が経過。試合はこのままタイムアップを迎えた。

 昨シーズンのカラバオ・カップ決勝戦、昨季のFAカップ決勝戦(※どちらもPK戦にてリヴァプールが勝利)、今季のプレミアリーグ第21節、そして今節と、両クラブの対戦はこれで4試合連続のスコアレスドローに。チェルシーは監督交代後の初陣を白星で飾ることはできなかった。リヴァプールも連敗こそストップしたものの、プレミアリーグ3戦未勝利となっている。

 この後、チェルシーは8日にプレミアリーグ第30節で敵地開催のウルヴァーハンプトン戦が予定されている。一方、リヴァプールの第30節は9日の開催となり、ホームにアーセナルを迎える。

【スコア】
チェルシー 0-0 リヴァプール

【得点者】
なし