フルアムに所属するセルビア代表FWアレクサンダル・ミトロヴィッチに8試合の出場停止処分が下された。4日、イングランドサッカー協会(FA)が伝えている。
フルアムは3月19日に行われたFAカップ準々決勝でマンチェスター・Uと対戦。50分にミトロヴィッチが先制弾を決めたものの、70分に勝敗を分ける出来事が発生。ウィリアンが相手シュートを防いだところでオンフィールドレビューとなり、その結果、同選手は一発退場となった。
さらに、このレビュー直前には猛抗議をしたマルコ・シウヴァ監督に、そして判定後にはミトロヴィッチがクリス・カヴァナー主審に抗議した際に押してしまったことから、両者にもレッドカードが提示されていた。ピッチ上で一気に2選手を欠いたフルアムはその後、わずか265秒で逆転を許すなど、最終的には1-3で敗れ、準々決勝で敗退となっていた。
これにより、一発退場となったミトロヴィッチは3試合出場停止となっていたが、FAの独立委員会で協議された結果、同選手には主審への暴行行為で3試合、主審への暴言で2試合の処分が加えられ、合計8試合の出場停止処分となることが決定した。また、7万5000ポンド(約1230万円)の罰金処分も下された。
また、M・シウヴァ監督には2試合のベンチ入り禁止処分と2万ポンド(約330万円)の罰金に加え、試合後の会見での審判への批判的な発言から追加で2万ポンド(約330万円)の罰金処分が下されたほか、フルアムにも選手を制御できなかったとして4万ポンド(約660万円)の罰金処分が科されている。
今シーズンここまでリーグ戦21試合出場で11ゴール2アシストを記録しているミトロヴィッチは、すでに1試合の出場停止処分を消化しているものの、今後7試合に出場できず。復帰は最短で5月13日に行われる第36節のサウサンプトン戦となり、今季プレーできるのは残り最大3試合となってしまった。