チェルシーが、元指揮官のアントニオ・コンテ氏の招へいを検討しているようだ。5日、イギリス紙『インディペンデント』が伝えている。
チェルシーは昨年9月にブライトンからグレアム・ポッター監督を引き抜いたが、プレミアリーグ28試合終了時点で10勝8分け10敗(就任後は7勝7分け8敗)で勝ち点「38」にとどまり、4月1日に行われた第29節アストン・ヴィラ戦に0-2で敗れ、順位が11位に後退したことで、2日にポッター監督の解任を発表した。
新指揮官の招へいに動いているチェルシーは、現在フリーのユリアン・ナーゲルスマン氏やルイス・エンリケ氏、マウリシオ・ポチェッティーノ氏らに関心を示していることが明らかになっている。そして、5日にはエンリケ氏がロンドンを訪れ、上層部と直接話し合ったことも複数メディアで報じられている。
それでも、次の指揮官で失敗をしたくないチェルシー上層部としては早急に後任を決断する予定はなく、徹底的に議論をしてから判断する模様で、現在は今シーズン終了までの暫定監督としてクラブのレジェンドであるフランク・ランパード氏を暫定監督として迎えることが決定的と見られている。
そんななか、『インディペンデント』によると、チェルシーは2016年から18年まで同クラブを率いたコンテ氏の再招へいを検討しているという。すでに仲介者を通じて最初の接触はしている模様で、順調に進めば来週にも直接話し合う可能性があるようだ。
一方、イギリス紙『イブニング・スタンダード』も3バックのシステムに現在のチームが慣れていることや、インテル時代にともにしたベルギー代表FWロメル・ルカクの復帰に向けても、チェルシーに最後のリーグタイトルをもたらしたコンテ氏の招へいは理にかなっているとしているものの、上層部は長期的な政権を望んでいることから就任は現実的ではないことも伝えている。
先月トッテナムを解任される直前にもクラブへの不満を表明し、上層部との関係悪化が問題となっていたコンテ氏は、チェルシー退任時もクラブと問題を抱えていた。オーナーが変わったことから現在の上層部とは問題がないと見られているが、果たしてコンテ氏がチェルシーに復帰することはあるのだろうか。