“LGBT法案”の成立を目指す自民党の稲田朋美衆院議員と、性別適合手術を受け戸籍上も女性になったタレントのGENKINGが、25日のABEMA『NewsBAR橋下』に出演。性的少数者の現状や理解を阻む課題について、橋下徹氏と議論した。
【映像】戸籍上も女性になったGENKING出演 LGBT法案など議論
自民党で政調会長や防衛大臣などを務めた稲田朋美衆院議員が、25日のABEMA『NewsBAR橋下』に出演。成立を目指す“LGBT法案”をめぐる批判について語った。
稲田氏が会長代理を務める超党派の議員連盟は、5月のG7広島サミットまでに、LGBT・性的少数者に対する理解増進法案の成立を目指す方針だ。この法案は2021年、議連が中心となって取りまとめたが、自民党内の議論が紛糾し、国会に提出できなかった。
そうした経緯から、橋下徹氏は「稲田さんの立場だとしんどかったのではないか?」と質問。稲田氏は「(法案が)成立しなかったことが大きいが、バッシングがすごくて。私が『左翼になった』とか、『左翼の活動に利用されている』『左翼の餌食になっている』『虚飾の女王』などいろんなことを言われた」と明かす。
橋下氏は「稲田さんはどちらかというとバリバリの保守というイメージがあったが、政治活動を見ると共感するところが多い。歴史や伝統で守るところはしっかり守るけど、いろいろな課題があって困っている人への幅もある」とした上で、「稲田さんや安倍さんの岩盤支持層と言われている人たちの中には幅が狭い人もいる」と指摘する。
実際に稲田氏は人格否定のような批判を受けたこともあるという。「政策論で間違ったなと思ったら『違っていた』と言える。でも、人格否定で来られるとすごく腹が立つ。議論ができない」と訴えると、橋下氏は「『虚飾の女王』とか『左翼の餌食』といったレッテル貼りはダメ。『稲田さんの考え方のここが違うんじゃないですか』と指摘すればいいわけで、そこは(負けずに)ぜひ頑張って欲しい」とエールを送った。(ABEMA/『NewsBAR橋下』より)