ハリー・ケイン

 プレミアリーグ第30節が8日に行われ、5位のトッテナムと6位のブライトンが対戦した。

 この一戦をホームで迎えるトッテナムは、2試合連続のドローで来季のチャンピオンズリーグ出場に黄信号が点っている状況。欧州カップ戦への出場を確保するためには、すぐ後ろに迫るブライトンを退けておきたいところ。一方、三笘薫とともに好調なブライトンは、FWダニー・ウェルベックを1トップに起用。三笘は今節もスタメンに名を連ね、左サイドに入った。

 立ち上がり、先に好機を迎えたのはブライトン。6分、マーチの左CKをファーサイドに走り込んだ三笘がゴール前に折り返したがDFにクリアされる。しかしトッテナムは10分、ボックス左角付近でボールを持ったソン・フンミンが中への持ち出しから右足を一閃。鋭い弧を描いたシュートがゴール右上に突き刺さる。ホームのトッテナムがソン・フンミンのプレミア通算100ゴール目で先手を奪った。

 試合はブライトンがボールを保持し、トッテナムがカウンターを狙う展開に。ブライトンは17分、右サイドでのボール奪取からアレクシス・マック・アリスターがボックス中央へ浮き球のパスを送ると、これを三笘が右肩付近でトラップしてダイレクトシュート。ゴールネットを揺らしたが、VARによる検証の末にハンドとなり、ノーゴールとなった。

 25分過ぎにはマック・アリスターとモイセス・カイセドが立て続けに決定的なミドルを放つが、前者はGKウーゴ・ロリスに、後者は右ポストに阻まれた。そして33分、ブライトンが右CKを獲得すると、ソリー・マーチのCKをファーサイドに走り込んだルイス・ダンクが頭で合わせ、試合を振り出しに戻した。

 1-1のまま後半を迎えても、ボールを保持するブライトンとカウンターで一発を狙うトッテナムという構図は変わらない。55分には、ボックス右に侵入したウェルベックが巧みな切り返しから左足でシュート。これがマック・アリスターに当たってコースが変わりゴールネットを揺らしたが、マック・アリスターの手に当たっていたとして、またしてもノーゴールとなった。

 トッテナムは79分、ブライトンのビルドアップを高い位置からのプレスで引っ掛けると、直前に投入されたアルノー・ダンジュマが右サイドの深い位置をとってマイナスのセンタリング。フリーのハリー・ケインがゴール左にシュートを沈め、勝ち越しに成功する。結局、そのままリードを守り抜き、ホームのトッテナムが2-1で勝利を収めた。 

 ブライトンは依然として消化試合が2試合少ないものの、トッテナムとブライトンの勝ち点差は「7」となり、来季の欧州カップ戦出場を目指す両者にとっては、明暗の別れる結果となった。

【スコア】
トッテナム 2-1 ブライトン

【得点者】
1-0 10分 ソン・フンミン(トッテナム)
1-1 34分 ルイス・ダンク(ブライトン)
2-1 79分 ハリー・ケイン(トッテナム)

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