ブンデスリーガ第27節が9日に行われ、シャルケとホッフェンハイムが対戦した。
シャルケは前節のレヴァークーゼン戦こそ0-3と完敗を喫したが、前々節のアウクスブルク戦までは8戦無敗と勝ち点を積み上げた。一時は絶望的と見られていた残留に向けて光が差してきている。今節は同じく残留を争うホッフェンハイムと敵地で激突。両チームの勝ち点差は「4」となっており、シャルケにとっては残留のために何としても勝利が欲しい一戦だ。シャルケに所属している吉田麻也はキャプテンマークを巻いてスタメン出場を飾っている。
試合の均衡が破れたのは22分。GKオリヴァー・バウマンのロングフィードから右サイド深い位置でイーラス・ベブがボールを収める。マイナスへの落としを受けたパヴェル・カデジャーベクが横へ繋ぐと、アンヘリーニョがクリストフ・バウムガルトナーとのワンツーでペナルティエリア左に侵入。ダイレクトで中央へ折り返すと、シャルケのオウンゴールを誘い、ホッフェンハイムが先手を取った。
1点ビハインドとなったシャルケは直後の24分、敵陣でセットプレーのこぼれ球を拾ったトム・クラウスが左へ繋ぐと、トーマス・ウーワイアンが左足でクロスボールを供給。ペナルティエリア中央で待っていた吉田がヘディングシュートを放つと、コースを狙った一撃は右ポストに直撃した。
ホームチームの1点リードで折り返した後半、68分にはホッフェンハイムに追加点のチャンスが到来。左サイドでボールを受けたバウムガルトナーがドリブルで仕掛けると、巧みなフェイントで吉田を抜きにかかる。吉田はたまらずペナルティエリア内で足を引っ掛けてしまい、ホッフェンハイムにPKが与えられた。キッカーを務めたベブの一撃はシャルケのGKラルフ・フェアマンが防いだものの、キックの瞬間にゴールラインから足が離れていたため、PKが蹴り直しに。2度目のPKはベブがしっかりと決め、ホッフェンハイムがリードを広げた。
まず1点を返したいシャルケは73分、敵陣左サイドでフリーキックを獲得。ロドリゴ・サラサールが右足で内巻きのボールを放つと、ペナルティエリア内で競り勝った吉田が頭で狙う。シュートはわずかにゴール左へと外れた。
試合はこのままタイムアップ。シャルケはブンデスリーガ2連敗に。今節はシュトゥットガルトがボーフムに勝利したため、最下位に転落した。一方、ホッフェンハイムはこれでブンデスリーガ3連勝。ボーフムを抜いて14位に浮上し、降格圏との勝ち点差は「5」まで広がった。吉田はフル出場を果たしている。
次節、シャルケは14日にヘルタ・ベルリンをホームに迎える。一方、ホッフェンハイムは15日に敵地でバイエルンと対戦する。
【スコア】
ホッフェンハイム 2-0 シャルケ
【得点者】
1-0 22分 アレックス・クラール(OG/ホッフェンハイム)
2-0 70分 イーラス・ベブ(PK/ホッフェンハイム)