ブライトンがアーセナル所属のイングランド人FWリース・ネルソンに関心を寄せているようだ。10日、イギリス紙『デイリーメール』が伝えている。
現在23歳のネルソンはアーセナルの下部組織出身で、2017年8月にトップチームデビューを飾った。“アカデミー最高傑作”とも評され、活躍に期待が寄せられたが、トップチームでなかなか出場機会を得ることができず、2018-19シーズンにはホッフェンハイム、2021-22シーズンにはフェイエノールトへと武者修行へ出され、今シーズン開幕前にアーセナルに復帰した。
迎えた今シーズンはバックアッパーとしてトップチームに帯同。自身の負傷離脱の影響もあり、出場機会こそ限られているものの、起用された試合では印象的なパフォーマンスを披露している。昨年10月のリーグ第14節ノッティンガム・フォレスト戦では途中出場から2ゴール1アシストをマーク。さらに先月4日に行われた第26節ボーンマス戦では途中出場から90+7分に劇的な勝ち越しゴールを叩き込み、チームの逆転勝利に貢献した。
そんなネルソンに対し、今シーズンのプレミアリーグで躍進を遂げているブライトンが関心を寄せているようだ。同選手とアーセナルとの現行契約は今年の6月末で満了を迎えるため、ブライトンは来る夏の移籍市場でのフリー獲得を視野に入れているという。なお、ネルソンに対しては海外クラブからの関心もあるものの、選手本人はプレミアリーグでのプレーを希望していると伝えられている。
アーセナルもネルソンとの契約延長に向けた交渉をすでに開始しているものの、現時点で両者は合意に至っていない。アーセナルではイングランド代表FWブカヨ・サカやブラジル代表FWガブリエウ・マルティネッリの後塵を拝しているネルソン。また、ベルギー代表FWレアンドロ・トロサールやイングランド代表MFエミール・スミス・ロウといったライバルがいることから、仮にアーセナルに残留した場合でもスタメン定着は厳しいとの見方を『デイリーメール』は示している。
今シーズンはわずかな出場機会で確かな結果を残しているネルソン。ブライトンに加入した場合には、日本代表FW三笘薫との共闘にも期待がかかるが、果たして選手本人、そしてクラブは今後どのような決断を下すのだろうか。