ジョゼップ・グアルディオラ

 チャンピオンズリーグ(CL)・準々決勝ファーストレグが11日に行われ、マンチェスター・C(イングランド)がバイエルン(ドイツ)を3-0で下した。試合後、UEFAの公式HPがマンチェスター・Cを率いるジョゼップ・グアルディオラ監督のコメントを伝えた。

 試合は時間の経過とともにホームチームが主導権を握る展開となり、27分にはスペイン代表MFロドリの左足から放たれたミドルシュートで均衡を破る。後半立ち上がりにはバイエルンの猛攻を受けたものの失点を許さず、70分には相手のミスからポルトガル代表MFベルナルド・シルヴァが追加点。77分にはイングランド代表DFジョン・ストーンズの折り返しをノルウェー代表FWアーリング・ハーランドが押し込み、3-0とパーフェクトなスコアでファーストレグを終えていた。

 試合後、グアルディオラ監督は「2つのトップチームによるCLの試合だった。特に65分間は非常にタイトな内容だったと思う。実際、試合の一部では彼らの方が我々より優れていた。特に(ジャマル・)ムシアラと(セルジュ・)ニャブリのポケット侵入には手を焼き、我々はそこでコントロールすることができなかった」と総括し、B・シルヴァのゴールが決まるまでは非常に緊張感溢れるゲームであったと主張した。

 一方で試合は3-0とマンチェスター・Cの完勝でタイムアップ。グアルディオラ監督は「後半最初の5分、10分は彼らの方が良かった」と話しつつも「だが、我々はその後彼らの攻撃にうまく対処し、良くなったと思う」と主導権を引き寄せた時間帯に言及した。セカンドレグに向けて大きなアドバンテージを得たが、「ヨーロッパの戦いでこのようなチームを打ち負かし、次に進むには1試合だけではダメだ。2試合ともに素晴らしい試合をする必要がある」と気を引き締めた。

 また、グアルディオラ監督は最終ラインの面々も称賛。「今日だけでなくこの2ヶ月、ルベン・ディアスのパフォーマンスは信じられないほど素晴らしい。マヌ(エル・アカンジ)、ネイサン(アケ)、ジョン(ストーンズ)が見せてくれたパフォーマンスも最高だった。バイエルンは前線にタレントを抱えている。それは後ろの選手たちも同じで、特にスピード面が優れているんだ。相手の動きを読むのが難しい展開の中で、素晴らしいパフォーマンスだった」と語り、バイエルンを相手にクリーンシートを貫いた守備を褒め称えた。

 セカンドレグは19日にバイエルンのホーム『フースバル・アレーナ・ミュンヘン』にて行われる。ホームでのファーストレグで大きなアドバンテージを得たマンチェスター・Cは、3シーズン連続となる準決勝進出を決め、クラブにとって悲願のCLタイトルにまた1歩近付けるだろうか。