コンスタンティン・ハジダキス氏

 リヴァプールに所属するスコットランド代表DFアンドリュー・ロバートソンが、副審から肘打ちを受けた問題が終結を迎えたようだ。13日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。

 プレミアリーグ第30節が9日に行われ、リヴァプールはアーセナルと対戦し、2-2のドローに終わった。問題が発生したのは前半終了時の場面。ロバートソンが判定への不満を示しながら、副審のコンスタンティン・ハジダキス氏に近づくと、同氏が通り過ぎようとした際にロバートソンが軽く接触。これを払いのける形でハジダキス氏が右腕を払うと、同氏の右肘がロバートソンのアゴ辺りに当たった。

 この出来事にロバートソンは猛烈に反応し、数人のチームメイトらとともにポール・ティアニー主審に抗議をしたものの、ロバートソンにイエローカードが提示されて、幕引きとなっていた。それでも、この騒動は大きくなり、プレミアリーグのプロ審判協会(PGMOL)は調査を開始し、調査終了までハジダキス氏が試合の担当から外れることを発表していた。

 そして調査が行われた結果、FA(イングランドサッカー協会)は「リヴァプールのディフェンダー、アンドリュー・ロバートソンと審判員のコンスタンティン・ハジダキスが関与した最近のアンフィールドでの事件に関するすべての証拠を徹底的に調査し、これ以上の措置は講じません」と声明を発表した。

 続けて、「我々の包括的なプロセスには、事件とその周辺の状況の両方に関連して、リヴァプールとPGMOLからの詳細な声明だけではなく、複数の角度からのビデオ映像のレビューも含まれていた」と決断に至った経緯を説明した。

 また、PGMOLを通じてハジダキス氏は「私はFAの調査に全面的に協力し、アンドリュー・ロバートソンとは率直に前向きな会話の中で直接この問題について話し合いました。アンディと接触するつもりはなかったので、アンディに当たってしまったことには謝罪をしました」とロバートソンに謝罪したことを明かしながら、「審判として試合に戻ることを楽しみにしています」とコメントを発表した。