主力温存のミランがボローニャと痛恨のドロー

 セリエA第30節が15日に行われ、ボローニャとミランが対戦した。

 15日に行われたナポリとのチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝ファーストレグで1-0の勝利を収めたミランは、中2日でこの試合を迎えた。セリエAで4位につけるミランにとっては、来季のCL出場権獲得のためにも勝ち点3が必須となる状況。しかし、3日後にセカンドレグが控えていることもあり、一部のメンバーを入れ替えて試合に臨んだ。

 ミランは主力のオリヴィエ・ジルー、ブラヒム・ディアス、テオ・エルナンデス、ラファエル・レオンなどがベンチスタート。3日後に行われるCL準々決勝セカンドレグを意識したメンバー構成だった。

 試合は、キックオフからわずか30秒ほどで動いた。ボローニャが右サイドを崩し、シュテファン・ポッシュがグランダーでセンタリング。これにゴール前で合わせたニコラ・サンソーネがゴールネットを揺らし、ボローニャが先制する。

 一方ミランは20分、アレッサンドロ・フロレンツィの右サイドからのセンタリングを中央で待っていたアンテ・レビッチがドンピシャのタイミングでヘディングシュート。しかしボローニャGKウカシュ・スコルプスがーパーセーブ。続く21分、ミランはボックス付近からトンマーゾ・ポベガがFKを直接狙うも、またもスコルプスキーがストップ。この一連のチャンスを機にミランがボローニャゴールに近づく場面が増える。

 すると40分、ミランはボローニャのゴール前でパス交換。ボールはペナルティーエリアの外にこぼれるも、ポベガが左足で強烈なシュートを叩き込み、ミランが1-1の同点に追いた。

 後半は一進一退の状況が続き、1-1からスコアが動かない。すると70分、ミランが試合を決めるべく、ブライム・ディアスとラファエル・レオンをピッチに投入。84分には素早いカウンターから左サイドを切り込んだレオンがゴール正面の位置で構えていたブライム・ディアスにパス。前にスペースがある状態でディアスが強烈なシュートを放ったが、ボールは枠をとらえることができず、試合は1-1の引き分けで終了した。

 次節は21日から23日に行われ、ボローニャは21日にアウェイでヴェローナと、ミランは18日のCLをはさみ、23日にホームでレッチェと対戦する。

【スコア】
ボローニャ 1-1 ミラン

【得点者】

1-0   1分 ニコラ・サンソーネ(ボローニャ)
1-1   40分 トンマーゾ・ポベガ(ミラン)