フランクフルトvsボルシアMG

 ブンデスリーガ第28節が15日に行われ、フランクフルトとボルシアMGが対戦した。

 現在ブンデスリーガで6試合勝利から遠ざかっている7位のフランクフルト。チャンピオンズリーグ(CL)出場圏内の4位ライプツィヒと「7」ポイント差、ヨーロッパリーグ(EL)出場圏内の5位フライブルクと「6」ポイント差となっており、欧州コンペティションへの出場権を確保するためにも早急に立て直したいところだ。対する10位ボルシアMGは前節リーグ戦6試合ぶりの白星。今節は敵地で連勝を目指す。

 フランクフルトは今シーズン限りでの退団が発表された日本代表MF鎌田大地がリーグ戦3試合ぶりの先発出場。また、元同国代表MF長谷部誠も3試合連続のスタメン入りを果たした。対するボルシアMGは日本代表DF板倉滉が13試合連続で先発に名を連ねている。

 試合の均衡が破れたのは13分、味方のスルーパスでフランクフルト守備の背後に抜け出したマルクス・テュラムがそのままボックス内左へ侵入し、GKケヴィン・トラップを引きつけラストパス。走り込んできたヨナス・ホフマンが無人のゴールに流し込み、アウェイのボルシアMGが先制に成功した。

 先制を許したフランクフルトは23分にチャンス。鎌田がボックス手前中央で後方からの縦パスを引き出すと、素早くジブリル・ソウに展開。ボールを受けたソウが左足で狙い澄ましたミドルシュートを放ったが、ボルシアMGのGKヨナス・オムリンの好セーブに阻まれ、惜しくも同点とはならなかった。フランクフルトはその後も最前線のランダル・コロ・ムアニが起点を作りつつ、右サイドからのクロスを多用しゴール前に迫っていく。

 44分には決定機。鎌田も絡んだ敵陣内での細かいパス交換から、右サイドのアウレリオ・ブタがボックス内右に抜け出す。ゴール前へのグラウンダーの折り返しを最後はコロ・ムアニが合わせたが、GKオムリンがしっかりとセーブした。その後もフランクフルトが攻勢を保ったものの、同点ゴールを奪うことはできず、前半はボルシアMGの1点リードで折り返した。

 後半の序盤はフランクフルトがボール保持率でやや上回るものの。ボルシアMGも鋭いカウンターでゴール前に迫るシーンを作る。ホフマンやテュラムの抜け出しからチャンスを作り出すも、フランクフルトもクリストファー・レンツや長谷部のカバーリングでシュートを打たせない。61分、コロ・ムアニのフリックがボックス内のボルシアMG守備陣のクリアミスを誘い、ボールがゴール方向へ。しかし、枠の上に外れ同点とはならなかった。

 65分にはボックス手前からエリック・ジュニオール・ディナ・エビンベが際どいミドルシュートを放つも、GKオムリンが好セーブ。直後の左CKからは、コロ・ムアニがバイシクルシュートを放ったが、惜しくも枠の上へ外れた。フランクフルトは68分にもチャンスを作ったが、シュートコースに板倉が入り、ゴールを許さない。

 75分にフランクフルトに決定機。右からの折り返しを受けたコロ・ムアニがダイレクトで右足を振り抜くと、シュートは左ポストに直撃。こぼれ球をエビンベが押し込みにかかったが、GKオムリンのスーパーセーブに阻まれ、得点には至らず。しかし83分、ボックス内で左からの折り返しを収めたコロ・ムアニがグウラウンダーのシュートをゴールに突き刺し、フランクフルトが試合を振り出しに戻した。

 その後は両チームともにチャンスを作り合うも、互いに勝ち越しゴールは奪えず。試合はこのまま1-1で終了した。フランクフルトはリーグ戦7試合未勝利となった。対するボルシアMGはリードを生かせず連勝を逃した。なお、長谷部と板倉はフル出場、鎌田は76分までプレーしている。次節、フランクフルトは22日にアウェイでドルトムントと、ボルシアMGは23日にホームでウニオン・ベルリンと対戦する。

【スコア】
フランクフルト 1-1 ボルシアMG

【得点者】
0-1 13分 ヨナス・ホフマン(ボルシアMG)
1-1 83分 ランダル・コロ・ムアニ(フランクフルト)