プレミアリーグ第31節が15日に行われ、マンチェスター・Cとレスターが対戦した。
1試合消化の多い首位アーセナルを暫定「6」ポイント差で追う2位マンチェスター・C。現在はチャンピオンズリーグ(CL)やFAカップ含めて公式戦9連勝中と絶好調を維持している。今節はリーグ戦9試合未勝利と苦境に陥っている19位レスターを本拠地に迎えての一戦。翌日に試合を控えるアーセナルにプレッシャーをかけるためにも、何としても勝利が欲しいところだ。敵地に乗り込んだレスターはディーン・スミス監督の初陣となっている。
マンチェスター・Cはアーリング・ハーランドやケヴィン・デ・ブライネ、ジャック・グリーリッシュ、ベルナルド・シルヴァら主力が順当に先発出場。対するレスターもジェームズ・マディソンやユーリ・ティーレマンス、ジェイミー・ヴァーディらがスタメンに名を連ねた。
試合はボール保持率で上回るマンチェスター・Cが序盤からチャンスを作る。4分にはボックス内ファーサイドで右からの折り返しを受けたリヤド・マフレズが至近距離からシュート。これは相手DFのブロックに阻まれたものの、直後の右CKのこぼれ球から、最後はジョン・ストーンズがボックス手前からゴール右隅にミドルシュートを突き刺しネットを揺らした。ホームチームが幸先良く先制する。
畳み掛けるマンチェスター・Cは10分、左サイドの深い位置でボールをキープしたグリーリッシュがドリブルからのクロスで相手選手のハンドを誘発。オンフィールドレビューの結果、PKが認められ、13分にハーランドがこれを沈めて一気に2点差とした。
試合展開が落ち着き、レスターが敵陣内でのプレー時間を増やしつつあった中で迎えた25分、またもマンチェスター・Cがスコアを動かす。ピッチ中央で相手の横パスをカットしたデ・ブライネがドリブルで敵陣内に侵入し、前線を走るハーランドにラストパス。ボックス内に抜け出したハーランドが飛び出してきたGKを嘲笑うかのようなループシュートでネットを揺らし、リードを3点に広げた。ハーランドはリーグ戦でのゴール数を「32」に伸ばした。
大量ビハインドを負ったレスターは、縦への早い攻撃やセットプレーで何度か敵陣ゴール前に迫るも、なかなか決定的なシュートを放つことができない。マンチェスター・Cはその後も後方からの安定したビルドアップでボールを前に運びつつ、試合の主導権を握り続ける。レスターは追加点こそ与えないものの、ボールの奪い所が定まらない厳しい展開が続く。前半はこのまま3-0で折り返した。
余裕の試合展開となったホームチームは、ハーフタイムにハーランドとストーンズを下げ、フリアン・アルバレスとマヌエル・アカンジを投入。53分にはロドリとの交代でカルヴィン・フィリップスがピッチに立った。選手を入れ替えつつも巧みなパス交換でレスターのプレスをいなし、4点目のチャンスを伺う。61分にはCKの流れからマフレズがボックス手前から際どいシュートを放ったが、惜しくもゴールとはならなかった。
75分、レスターが1点を返す。右CKを獲得すると、マディソンが右足アウトスイングの精度の高いボールを供給する。長身DFハリー・ソウターが競り勝ってボールがゴール前にこぼれると、途中出場のケレチ・イヘアナチョが押し込みネットを揺らした。85分にはルベン・ディアスのミスを拾ったマディソンがボックス内に侵入して至近距離からシュートを放つ。しかし、これはGKエデルソンの好セーブに阻まれた。
後半アディショナルタイムにはイヘアナチョのシュートがポストに当たるなど、その後も攻め続けたレスターだが、2点目を奪うことはできず。試合はこのまま3-1で終了し、マンチェスター・Cが公式戦10連勝で首位アーセナルとの勝ち点差を「3」に縮めた。次節、マンチェスター・CはCL準々決勝セカンドレグやFAカップ準決勝を挟みアウェイでブライトンと、レスターは22日にホームでウルヴァーハンプトン(ウルブス)と対戦する。
【スコア】
マンチェスター・C 3-1 レスター
【得点者】
1-0 5分 ジョン・ストーンズ(マンチェスター・C)
2-0 13分 アーリング・ハーランド(PK/マンチェスター・C)
3-0 25分 アーリング・ハーランド(PK/マンチェスター・C)
3-1 75分 ケレチ・イヘアナチョ(レスター)