セルティック

 スコティッシュ・プレミアシップ第32節が16日に行われ、セルティックとキルマーノックが対戦した。

 前節、レンジャーズとのオールドファームを3-2で制したセルティック。2位との勝ち点差を「12」まで広げ、優勝街道をひた走っている。今節は残留争いを強いられているキルマーノックと敵地で対戦。レンジャーズ戦で2ゴールを挙げた古橋亨梧を筆頭に、前田大然岩田智輝、小林友希と日本人4選手が先発出場を果たした。旗手怜央は負傷のためこの試合もメンバー外となっている。

 試合は立ち上がりの7分に動く。敵で相手のバックパスを狙っていた古橋がファーストタッチから一気に加速。ペナルティエリア右に侵入すると、軸裏ターンで1度スピードを緩め、左足で落ち着いてフィニッシュを沈めた。“エース”の一撃でセルティックが先制に成功。これで古橋は今季のリーグ戦23ゴール目、公式戦通算では29ゴール目を記録した。

 直後の12分には“日本人ストライカー”が続く。敵陣中央で前を向いたマット・オライリーが右へ展開すると、大外でボールを受けたセアド・ハクシャバノヴィッチは時間を作ってから斜めの方向へスルーパス。内側を駆け上がってきたアリスター・ジョンストンがダイレクトで浮き球のボールを入れると、ファーサイドで反応した前田がヘディングシュートでゴールネットを揺らした。前田は今季のリーグ戦8ゴール目、公式戦通算で11得点目となっている。

 早い段階で2点をリードしたセルティックは18分、小林の縦パスから攻撃がスタート。内側に絞ってボールを受けたグレッグ・テイラーが前を向いてペナルティエリア内にパスを付けると、オライリーが左足でコースを狙ったシュートを流し込んだ。さらに22分、左サイドに流れてボールを受けた岩田とのパス交換から前田が中央に送ると、パスを受けたテイラーが倒されてPKを獲得する、キッカーを務めるのは古橋。右足で放った低い弾道のシュートはGKの逆を突いてゴール左下に向かったものの、ポストに当たってしまう。古橋の公式戦30ゴール達成はお預けとなった。

 27分にはペナルティエリア内でクリアボールを拾ったオライリーがこの日2点目のゴールを決め、セルティックが前半だけで4ゴールを記録。前半終了間際の45分にはカラム・マクレガーのミスからピンチを迎える。1本目のシュートはGKジョー・ハートが弾き出したものの、こぼれ球をリアム・ドネリーに押し込まれ、リードは3点に縮まった。

 後半に入ってもセルティックが主導権を握ったものの、徐々にキルマーノックにゴールを脅かされるシーンも増えていく。だが、GKハートや小林ら守備陣が集中を切らさず、これ以上の失点を許さない。85分にはセルティックにチャンス。ペナルティエリア手前の位置で横パスを受けた岩田が迷わず右足を振り抜く。抑えのきいたミドルシュートはわずかにゴール左へと外れた。

 試合はこのままタイムアップ。前半のゴールラッシュで勝負を決定付けたセルティックがアウェイの地で大勝を飾り、リーグ12連勝を飾った。古橋は前半45分間、前田は68分までのプレーに。岩田と小林はフル出場を飾った。

 次節、セルティックは22日に檀崎竜孔が所属しているマザーウェルをホームに迎える。一方、キルマーノックは同じく22日、敵地でセント・ミレンと対戦予定だ。

【スコア】
キルマーノック 1-4 セルティック

【得点者】
0-1 7分 古橋亨梧(セルティック)
0-2 12分 前田大然(セルティック)
0-3 18分 マット・オライリー(セルティック)
0-4 27分 マット・オライリー(セルティック)
1-4 45分 リアム・ドネリー(キルマーノック)