フライブルク

 ブンデスリーガ第28節が16日に行われ、フライブルクブレーメンが対戦した。

 今シーズンのフライブルクはここまで上位争いを繰り広げており、来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得も射程圏内となっている。4日に行われたDFBポカール準々決勝ではバイエルンを相手に劇的勝利を飾ったものの、直近3試合のブンデスリーガは2分1敗という成績にとどまっており、なかなか勝ち点を伸ばせていない。今節は直近5試合の成績が2分3敗と白星から遠ざかっているブレーメンの本拠地に乗り込む。フライブルクに所属している堂安律はブンデスリーガ5試合連続のスタメン出場を飾った。

 試合は立ち上がりから激しい攻防戦が繰り広げられる。ブレーメンは2分、セットプレーのセカンドボールを拾ったレオナルド・ビッテンコートがスルーパスを送ると、ペナルティエリア右に侵入したミッチェル・バイザーがマイナスへ折り返し、最後はフリーになっていたマキシミリアン・フィリップが右足を振り抜いたが、シュートはブロックされて枠に飛ばすことはできず。23分にはビルドアップが乱れた隙を見逃さなかったマーヴィン・ドゥクシュが右足で狙ったものの、狙い通りの一撃とはならず、シュートはGK正面へ。

 対するフライブルクは26分、ペナルティエリア手前の位置でフリーキックを獲得。ヴィンチェンツォ・グリフォのシュートが弾かれたところにロランド・シャライが詰めるも、相手の戻りも早く枠へ飛ばすことはできなかった。その後は両チーム決め手を欠き、スコアレスでハーフタイムに突入している。

 後半の立ち上がりに試合が動く。47分、ブレーメンは自ペナルティエリア内でグリフォのシュートをブロックしたところからカウンターを発動。前線で2対1のシチュエーションを作ると、ペナルティエリア左に侵入したビッテンコートが左足で折り返し、最後はフィリップが押し込んだ。ブレーメンが先手を取っている。

 直近の悪い流れを引きずるかのように先制を許したフライブルクだったが、66分に反撃へ。GKマルク・フレッケンのロングフィードにルーカス・ヘーラーが競り勝つ。頭で繋いだボールをシャライが押し込み、フライブルクが1点を返した。

 勢いに乗ったフライブルクは71分敵陣左サイドでクリアボールを拾ったグリフォが横に預けると、シャライが右足で内巻きのクロスボールを供給。ペナルティエリア内で待っていたルーカス・ヘーラーがコースを狙うヘディングシュートを沈め、フライブルクが逆転に成功した。

 試合はこのままタイムアップ。敵地で逆転勝利を達成したフライブルクが、ブンデスリーガ4試合ぶりの白星を手にした。これでCL出場圏内との勝ち点差は「1」に。堂安はフル出場を果たした。一方のブレーメンはこれで6戦未勝利に。ホームで先制に成功したものの、不調を脱することはできなかった。

 次節、フライブルクは23日に吉田麻也、上月壮一郎が所属しているシャルケをホームに迎える。一方、ブレーメンは22日に敵地でヘルタ・ベルリンと対戦する。

【スコア】
ブレーメン 1-2 フライブルク

【得点者】
1-0 47分 マキシミリアン・フィリップ(ブレーメン)
1-1 67分 ロランド・シャライ(フライブルク)
1-2 71分 ルーカス・ヘーラー(フライブルク)