アーセナル

 プレミアリーグ第31節が16日に行われ、アーセナルとウェストハムが対戦した。

 前節、アーセナルは苦手としていた『アンフィールド』でのリヴァプール戦を2-2のドローで終えていた。これで第24節アストン・ヴィラ戦から続いていた連勝が「7」でストップ。優勝に向けて今後は勝利のみが求められる中、今節は残留争いに巻き込まれているウェストハムの本拠地に乗り込む。

 アーセナルは前節のリヴァプール戦からスターティングメンバー1名を変更。今季ここまでリーグ戦ではスタメン出場が4試合に留まっていたキーラン・ティアニーが久しぶりの先発出場となった。一方、ウェストハムは前節のフルアム戦から3名を入れ替えて首位アーセナルに挑む。

 試合は立ち上がりの7分に動く。マルティン・ウーデゴーアのパスから抜け出したベン・ホワイトがペナルティエリア右の深い位置に侵入して折り返すと、中で待っていたガブリエウ・ジェズスが合わせてアーセナルが先制に成功。ジェズスにとってはリーグ戦3試合連続のゴールとなった。

 直後の3分後、再び試合が動く。ガブリエウ・マルティネッリがペナルティエリア左から正確なクロスを供給。ファーサイドでフリーで走りこんで来たウーデゴーアはこのクロスに左足のボレーシュートで合わせ、アーセナルが追加点を奪う。

 その後、アーセナルがボールを保持して相手内に押し込む時間が続いたものの、33分にはデクラン・ライスが敵陣高い位置でトーマス・パルティからボールを奪い、ルーカス・パケタにラストパスを送ると、ボールを受けたパケタにガブリエウ・マガリャンイスがスライディングタックルを敢行。これがファウルとなり、ウェストハムにPKが与えられる。このPKをサイード・ベンラーマがきっちりと決め、ウェストハムが1点を返した。

 得点後、追いかけるウェストハムは攻勢を強めて相手ゴールへと迫る場面を作りながらも、同点弾を奪うことはできず。アーセナルが1点をリードしてハーフタイムに突入した。

 後半開始早々、アーセナルに得点のチャンスが訪れる。右コーナーキックからのこぼれ球をペナルティエリア付近中央でマルティネッリが拾うと、そこから浮き球を供給。このボールがマイケル・アントニオの手に当たり、アーセナルはPKを獲得した。キッカーを務めるのはブカヨ・サカ。左足で放ったシュートはゴール右に外れ、勝負を決める追加点とはならなかった。

 試合が動いたのは54分。アーセナル守備陣がロングスローを弾き返すと、そのクリアボールを拾ったティロ・ケーラーがペナルティエリア内に浮き球を送る。そのパスに素早く反応し、アーセナルディフェンスラインの背後に抜け出したジャロッド・ボーウェンがその浮き球に左足のボレーシュートで合わせ、ウェストハムが同点に追いつく。

 何としてでも勝ち点「3」が欲しいアーセナルは67分にジョルジーニョとレアンドロ・トロサール、85分にファビオ・ヴィエイラとリース・ネルソン、さらに89分にエディ・エンケティアをピッチに送り出したものの、最後までゴールネットを揺らすことはできず。試合はこのままタイムアップを迎えた。

 2試合連続のドローとなったアーセナルは勝ち点「1」の上積みにとどまり、2位マンチェスター・Cとの勝ち点差は「4」まで縮まった。マンチェスター・Cは消化試合数が1試合少ないため、直接対決が今後の優勝争いの鍵を握ることとなるかもしれない。一方のウェストハムはリーグ2連勝こそならなかったものの、首位チームを相手に貴重な勝ち点「1」を積み上げた。
 
 次節、アーセナルは21日にサウサンプトンをホームに迎える。一方、ウェストハムは20日にヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)の準々決勝セカンドレグを戦い、23日に敵地でのボーンマス戦に臨む。

【スコア】
ウェストハム 2-2 アーセナル

【得点者】
0-1 7分 ガブリエウ・ジェズス(アーセナル)
0-2 10分 マルティン・ウーデゴーア(アーセナル)
1-2 33分 サイード・ベンラーマ(PK/ウェストハム)
2-2 54分 ジャロッド・ボーウェン(ウェストハム)