アトレティコ・マドリード

 ラ・リーガ第29節が16日に行われ、アトレティコ・マドリードとアルメリアが対戦した。

 現在ラ・リーガ12戦負けなしのアトレティコ・マドリードは、直近5試合を全勝で駆け抜けている。気が付けば2位のレアル・マドリードとの勝ち点差は「2」まで縮まっており、絶好調をキープ中だ。今節はホームで残留争いを強いられているアルメリアと激突。アトレティコ・マドリードはアントワーヌ・グリーズマン、ロドリゴ・デ・パウル、ヤニック・カラスコらが先発に名を連ねた。

 試合は立ち上がりの5分に動く。右コーナーキックを獲得したアトレティコ・マドリードは、カラスコが右足で正確なボールを供給。ニアサイドでアンヘル・コレアが逸らすと、ファーサイドで待っていたグリーズマンが頭で押し込んだ。好調の勢いそのままにアトレティコ・マドリードが先手を取っている。

 続く26分にはペナルティエリア手前右寄りの位置でボールを受けたグリーズマンが左足で斜めのパスを付けると、反応したコレアが右足アウトサイドでのターンからラボーナでフィニッシュ。ここはクロスバーの上へ。

 対するアルメリアは37分、相手のミスからゴールを脅かす。コレアのバックパスが乱れたところを狙っていたレオ・バチストンがペナルティエリア左に侵入。中央への折り返しがホセ・マリア・ヒメネスに当たってゴールに吸い込まれ、アルメリアが試合を振り出しに戻した。

 それでも、アトレティコ・マドリードは前半のうちに勝ち越しに成功。43分、ペナルティエリア手前の位置でコケからのパスを引き出したコレアが、グリーズマンとのパス交換で前を向いて左へ送る。ボールを受けたカラスコが縦への仕掛けから中央へ折り返すと、フリーになっていたグリーズマンが左足で流し込む。流れるようなパスワークからゴールネットを揺らし、アトレティコ・マドリードが1点をリードしてハーフタイムに突入した。

 後半に入っても試合の様相は変わらない。60分には敵でのボール奪取からマルコス・ジョレンテ、グリーズマンとパスを繋ぎ、最後はペナルティエリア左からカラスコがフィニッシュ。ここはポスト嫌われる。続く61分には右サイド開いた位置でボールを受けたナウエル・モリーナがスルーパスを送ると、内側を駆け上がったM・ジョレンテがマイナスへ折り返す。走り込んできたグリーズマンが右足で狙うも、またもポストに弾かれた。

 その後もアトレティコ・マドリードは攻撃を続けながらも、なかなか決定的な3点目が奪えない。88分にはヒヤリとするシーンも。右からのクロスボールを処理しようとしたヒメネスの手にボールが当たったものの、フランシスコ・ポルティージョがオフサイドポジションでボールに関与したと判断され、PKとはならなかった。

 試合はこのままタイムアップ。アトレティコ・マドリードが怒涛の6連勝を飾り、レアル・マドリードとの勝ち点差「2」をキープした。一方のアルメリアは直近の3試合で1勝2分と無敗を誇っていたものの、これで4試合ぶりの黒星に。他会場の結果次第では降格圏に転落する可能性が出てきた。

 次節、アトレティコ・マドリードは23日に首位を走るバルセロナの本拠地に乗り込む。一方、アルメリアは22日にホームでアスレティック・ビルバオと対戦予定だ。

【スコア】
アトレティコ・マドリード 2-1 アルメリア

【得点者】
1-0 5分 アントワーヌ・グリーズマン(アトレティコ・マドリード)
1-1 37分 ホセ・マリア・ヒメネス(OG/アルメリア)
2-1 43分 アントワーヌ・グリーズマン(アトレティコ・マドリード)