怒涛のラッシュであっという間に3ダウン。日本ヘビー級で5試合連続1ラウンドKOの衝撃に実況アナが「何が起こったかわからない」と驚愕した。
4月16日に東京・国立代々木競技場第二体育館で開催された「3150FIGHT vol.5」。但馬ミツロ(KWORLD3)とナビーン・バーマ(インド)の対戦は、1ラウンド怒涛のラッシュで3ダウンを奪った但馬が5戦連続で1ラウンドKOという圧巻のKOショーを披露。会場を騒然とさせた。
1ラウンド、ゴングとともに一気に距離を詰めた但馬はボディを皮切りにパンチを連打。右フック2発、さらに左の豪腕でバーマをなぎ倒すとあっという間に最初のダウンを奪う。
ABEMA実況・西達彦アナウンサーの「何が起こったかわからないバーマ」という言葉どおり嵐のような猛攻にバーマはあ然とした表情。ワンダウン後も、125キロの壁が迫りロープを背にガードの上から容赦ない但馬の連打がバーマに降り注ぐ。すると開始64秒、バーマはこの試合で2度目のダウン。
それでもバーマも気持ちの強さを見せ立ち上がる。但馬も過去最長の試合時間をオーバーし自らも課題にあげる”スタミナ切れ”が頭をよぎるが、冷静にパンチを重ねると3度目はスタンディングダウン。試合時間は2分2秒、圧巻のKO勝利だった。
5連続での1ラウンドKOで圧勝した但馬に対して「強すぎる」という驚きの声が殺到。一方では「もう少し強い相手と見たい」など日本人でも稀有なヘビー級選手のポテンシャルに懐疑的な声も。
すると亀田大毅氏は「“強い相手を持って来い”とよく言われるんですけど、ヘビー級は他の階級と違い実績を積まないと相手にして貰えない」とヘビー級ならではの事情を説明。さらに「マイク・タイソンでさえ10戦20戦とやって世界挑戦までかかった。ミツロはまだ5戦なので、温かく見守ってください」と本音も。
この日の但馬の試合内容について大毅氏は「僕から言わせると不細工(な試合)なんです」と現状について率直な感想を漏らすと「もっとボクシングが上手い。それを見せるのは今年の終わりくらい。みんなでミツロを世界に連れて行って欲しい」とファンの後押しを呼びかけた。
勝利後のマイクで但馬は、この日アジア初のヘビー級の暫定王者が誕生したことに触れ
「中国のジレイ・ジャン選手は来月40歳。なんか僕もいける気がするよ。まだまだ物語が始まったばっかり。海外の強い選手、プロモーター。誰もまだ僕のこと相手してくれない、もっともっとレコード築いて、みんなが見たいヤベエやつとの試合、俺は逃げないよ。いつだってやってやるよLet's Go!」とラップ風のリズミカルなマイクで決意を語った。