アストン・ヴィラの勢いに世界が驚いている。
スティーブン・ジェラード体制で今季をスタートさせたが、最初の11試合で2勝3分6敗と低迷。10月20日にジェラード監督の解任を決断した後、ビジャレアルからウナイ・エメリ監督を引き抜き、復調している。
初陣からマンチェスターユナイテッドに3-1で勝利。それから着実に立て直し、当初の不安を忘れさせた。2023年に入ってから勢いは増し、2月にアーセナル、マンチェスター・Cら 強敵 に連敗したものの、今月15日には、今季好調な4位のニューカッスルに3ー0で完勝。直近8試合は7勝1分の負けなしで6位まで順位を上げた。
また、ニューカッスル戦で2ゴールを挙げ、直近12試合10ゴールと覚醒中のFWオリー・ワトキンスの活躍もこの躍進を大きく支えている。先日には、首位を走るアーセナルからの関心も報じられた。
ここまでの結果に、イギリスの各紙はが大絶賛を送っている。イギリス紙『サン』は「もう誰も笑わないだろう」と、当初の低迷ぶりと比較し、「エメリ監督が成し遂げたことは、奇跡としか言いようがない」称えた。
また、『デイリーメール』は、「エメリ監督によるファンタスティックなフォーメーションが、彼らの目覚ましい復活を促している。」と、スペイン出身ので名を馳せた知将の戦術を紹介している。
ここまでの結果を受け、エメリ監督は公式HP内で「来年はヨーロッパリーグ(EL)でプレーする、という現実的な目標を追加することができた。簡単なことではないが、我々は次のチャレンジに向かい、それを成し遂げようとしている」とコメント。EL出場権獲得に向けた意気込みを口にした。
5位のトッテナムとは勝ち点は3差。EL が射程圏内となっているなかでヴィラは、エメリ監督と共にどこまで登っていけるのか。すぐ後ろには消化試合が2試合少ないブライトンが勝ち点1差で迫っており、優勝争いや残留争いと共に、欧州の舞台をかけた争いからも目が離せない状況となっている。