(左)オレクサンドル・ジンチェンコと(右)ウィリアン・サリバ

 状態に注目が集まっているアーセナル所属のウクライナ代表DFオレクサンドル・ジンチェンコだが、現地時間21日に行われるプレミアリーグ第32節で戦列復帰を果たす可能性が高いようだ。17日、『デイリーメール』や『イブニング・スタンダード』など複数のイギリス紙が伝えている。

 今シーズン開幕前にアーセナルに加入したジンチェンコは、すぐさま左サイドバック(SB)の主力に定着。足元の確かなテクニックと神出鬼没のポジショニングを武器に、プレミアリーグ首位を走るチームで大きな存在感を放っている。今シーズンはここまで公式戦29試合に出場し1ゴール2アシストをマーク。チームにとって欠かせない存在となっている。

 そんなジンチェンコだが、現地時間16日に行われたプレミアリーグ第31節ウェストハム戦を欠場。クラブは試合前に同選手の欠場理由について「鼠蹊部の痛みに伴う予防的措置のため、ジンチェンコは今夜の試合を欠場する」と明かしていた。状態に注目が集まっているジンチェンコだが、今回の報道によると、負傷の程度は重くなく、現地時間21日に行われるプレミアリーグ第32節サウサンプトン戦での起用も可能な見込み。20日の試合前日会見でミケル・アルテタ監督の口から詳細が明かされることになるものの、クラブ関係者は同試合への出場を楽観視しているという。

 また、『イブニング・スタンダード』は、先月中旬から欠場が続いているフランス代表DFウィリアン・サリバの状態についても言及。同選手は先月16日に行われたヨーロッパリーグ(EL)決勝トーナメント1回戦セカンドレグのスポルティング戦で背中を負傷。以降は欠場が続いている。同メディアによると、アーセナルはサリバの早期のトレーニング復帰を望んでいるものの、実戦復帰はまだ先になる可能性が高いと指摘。来る26日に控える2位マンチェスター・Cとの“天王山”にも間に合わない可能性が高いと伝えている。

 1試合消化の少ないマンチェスター・Cとのポイント差が『4』に縮まるなど、19年ぶりのリーグ制覇に向けて山場を迎えているアーセナル。フルメンバーで試合に臨めるのは、しばらく先のこととなりそうだ。