ラファエル・レオン

 チャンピオンズリーグ(CL)・準々決勝セカンドレグが18日に行われ、ミランとナポリの一戦は1-1のドローで終了した。この結果、2戦合計スコアを2-1としたミランが準決勝行きの切符を掴んでいる。試合後、イタリアメディア『メディアセット』がミランのポルトガル代表FWラファエル・レオンのコメントを伝えた。

 試合は立ち上がりからナポリが攻勢に出る展開となったものの、この日最初のビッグチャンスはミランに到来。20分、ペナルティエリア内でフランス代表DFテオ・エルナンデスからのリターンパスを受けたR・レオンが相手に倒され、PKを獲得した。だが、このPKを同代表FWオリヴィエ・ジルーが失敗。嫌な流れに向かうことも想像される中、前半終了間際の43分にまたもR・レオンが決定機を作り出す。相手のパスミスから自中央でボールを拾うと、一気にスピードアップしてカウンターへ。自ら持ち運んで寄せてきた相手選手をかわしていくと、ペナルティエリア左への侵入後に中央へ折り返し、ジルーの先制弾をアシストした。その後はナポリの猛攻を受けながらも1失点のみに抑え、試合はこのままタイムアップ。ミランは最後にCL優勝を果たした2006-07シーズン以来、16シーズンぶりにCL準決勝へと駒を進めていた。

 UEFA(欧州サッカー連盟)は同試合のプレイヤー・オブ・ザ・マッチにR・レオンを選出。「彼はミランの攻撃時に見事な活躍を見せた。ホームチームとって最高の雰囲気となったスタジアムでPKを獲得しただけでなく、ナポリのレジェンドでもあるディエゴ・マラドーナのようなドリブルからアシストも記録した。ナポリは彼の対応に手を焼き、ミランは彼の才能と好調さの恩恵を受けて準決勝へ進んだ」とその活躍ぶりを評価している。

 試合後、R・レオンは「僕は自分の役割をわかっている。それは違いを生み出すことだ。仮に僕がゴールを決められなくても、チームメイトには得点を取れる選手がいるんだ。ここに居られること、このユニフォームの誇りを守れることを嬉しく思う」と勝利を喜んだ。「このクラブに関わるすべての人々のことを考えると、この気持ちをどのような言葉で表現するべきなのかわからなくなる。昨シーズンはセリエAで素晴らしい戦いをすることができて、今季はCLでも僕らの力を示したいと思っていたんだ」と感情を昂らせ、今後の戦いに向けた意気込みも口にした。

「夢を見続けたい。ミランで戦うすべての選手たちと同じ夢をだ。僕らは本気でCLを優勝したいと思っている。そして、また一歩その夢に近づくことができた。最後の最後まで全力を尽くして戦うよ」

 ミランは準決勝でインテル(イタリア)vsベンフィカ(ポルトガル)の勝者と対戦する。ファーストレグは5月9日または10日、セカンドレグは16日または17日の開催予定だ。