ジョゼ・モウリーニョ監督

 パリ・サンジェルマン(PSG)が、今シーズン終了後のジョゼ・モウリーニョ監督の招へいを検討しているようだ。18日、フランスメディア『RMC』やスペイン紙『アス』が伝えている。

 昨年7月に就任したクリストフ・ガルティ監督の下、2022-23シーズンに臨んでいるPSG。“3冠”達成も期待された同クラブだったが、クープ・ドゥ・フランス(フランスカップ)で早期敗退の憂き目に遭うと、チャンピオンズリーグ(CL)ではラウンド16でバイエルンに完敗。連覇を目指すリーグ・アンでは首位を快走しているものの、2023年に入ってから5敗を喫するなど、不安定な戦いが続いている。

 こうした現状を受け、クラブは今シーズン終了後のガルティエ監督の解任を本格的に検討している模様。スポーツ・ディレクター(SD)を務めるルイス・カンポス氏をはじめとしたクラブ幹部は、すでに後任選びに着手しており、ジネディーヌ・ジダン氏やルイス・エンリケ氏、ユリアン・ナーゲルスマン氏、アントニオ・コンテ氏らが新指揮官候補としてリストアップされているようだ。

 そんな中、現在ローマを率いている“スペシャル・ワン”ことモウリーニョ監督の名前も新監督候補に含まれているという。カンポスSDはレアル・マドリード時代に共に働いた経験のあるモウリーニョ監督の手腕を評価しており、同監督をリストの上位に位置付けているとのこと。両者は現時点では具体的な連絡は取り合っていないものの、モウリーニョ監督を招へいするという案はPSG内で広まっているようだ。また、『RMC』によると、今後数日間のうちに最初の交渉が行われる可能性もあるという。

 母国のポルトガルで監督キャリアをスタートさせ、これまでチェルシー、インテル、レアル・マドリード、マンチェスター・U、トッテナムなど、多くのビッグクラブの指揮官を歴任してきたモウリーニョ監督。果たして、自身初のリーグ・アン上陸を果たすことになるのだろうか。なお、同監督とローマとの現行契約は2024年6月末までとなっている。