マウリシオ・ポチェッティーノ

 新監督を探しているチェルシーが、マウリシオ・ポチェッティーノ氏と接触したようだ。20日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えている。

 昨年9月にトーマス・トゥヘル前監督を電撃解任したチェルシーは、ブライトンからグレアム・ポッター前監督を引き抜いた。チャンピオンズリーグ(CL)では準々決勝進出を果たしたものの、プレミアリーグで低調なパフォーマンスが続いたことから、今月2日に今季2度目となる指揮官交代を決断。同6日に今季終了までとなる契約でフランク・ランパード暫定監督が就任したが、来季以降を率いる正式な指揮官は依然として未定となっている。

 チェルシーはこれまで現在フリーとなっているポチェッティーノ氏やユリアン・ナーゲルスマン氏、ルイス・エンリケ氏のほか、スポルティングのルベン・アモリム監督などを後任候補としてリストアップしていることが報じられている。

 先日、ナーゲルスマン氏とも会談を実施したことが伝えられていたが、今回の報道によると、チェルシーは監督就任に関してポチェッティーノ氏と最初の会談を実施したという。話し合いは好感触で終わったようだが、チェルシーとしては次期指揮官には長期的な指揮を任せることを望んでいるため、あらゆる選択肢を除外しておらず、現段階ではすぐに何かを決断することはないようだ。

 それでも、イギリス紙『イブニング・スタンダード』によると、ポッター前監督を解任した直後に会談を実施したエンリケ氏は有力候補から外れた模様で、現時点ではナーゲルスマン氏とポチェッティーノ氏が最有力に挙げられているという。

 ランパード暫定監督の下では、クラブ創設から118年間の歴史の中で史上初となる就任後公式戦4連敗を喫したチェルシー。来シーズンは2016-17シーズン以来、7シーズンぶりにヨーロッパ大会の出場権も逃すことが濃厚となっている状況で、30人以上の選手が在籍していることから今夏の移籍市場では選手売却も積極的に行わなければならないなどの問題も多く抱えているが、果たして来季は誰が指揮を執ることになるのだろうか。