ニューカッスルvsトッテナム

 プレミアリーグ第32節が23日に行われ、ニューカッスルとトッテナムが対戦した。

 来シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)出場権が与えられるトップ4をかけた注目の上位直接対決。現在4位につけるニューカッスルは前節アストン・ヴィラに完封負けを喫し、リーグ戦の連勝が「5」でストップ。本拠地『セント・ジェームズ・パーク』での上位対決を制し、再び勢いに乗りたいところだ。対する暫定5位トッテナムは前節ボーンマスに競り負け、リーグ戦5試合ぶりの黒星を喫した。今節は敵地でリーグ戦2試合ぶりの白星を目指す。

 ニューカッスルはブルーノ・ギマランイスやジョー・ウィロック、アレクサンデル・イサクらが先発出場。対するトッテナムはピエール・エミール・ホイビュルクやデヤン・クルゼフスキ、ハリー・ケイン、ソン・フンミンら主力が順当にスタメンに名を連ねた。

 試合開始からわずか1分程でスコアが動く。敵左サイドでボールを受けたジョエリントンがドリブルで中央へカットイン。ボックス内中央まで持ち運んでシュートを放つと、GKウーゴ・ロリスが弾いたこぼれ球をゴール前のジェイコブ・マーフィーが押し込みネットを揺らした。ホームチームが幸先良く先制に成功する。

 勢いに乗るニューカッスルは6分、後方からのロングフィードで相手DFラインの背後を取ったジョエリントンが、巧みなトラップからGKロリスを交わしてゴールに流し込みリードを広げる。さらに9分には、敵陣内でファビアン・シェアが縦パスをカットすると、ボールをキープしたJ・マーフィーがボックス手前から右足を一閃。GKロリスは一歩も動くことができず、強烈なシュートがゴール左隅に突き刺さった。ニューカッスルがあっという間に3点のリードを奪う。

 トッテナムは13分、右サイドを持ち上がったオリヴァー・スキップがボックス手前のケインにパス。ケインがダイレクトで右足を振り抜くも、強烈なシュートは惜しくも左ポストを直撃。19分、ニューカッスルは自陣でボールを奪うと、ウィロックが右足アウトサイドでDFラインの背後へスルーパス。抜け出したイサクがゴール左下隅に流し込んだ。

 畳み掛けるニューカッスルは21分、FKのリスタートの流れからシーン・ロングスタッフがボックス内右に侵入。マイナスに折り返すと、イサクがワントラップからゴール左下隅に強烈なシュートを叩き込みネットを揺らした。ニューカッスルがリードを5点に広げる。その後もニューカッスルが鋭い出足で主導権を握り続け、前半は5-0で折り返した。

 後半開始直後の49分、トッテナムが1点を返す。ピッチ中央で複数人が絡み細かくボールを繋ぐと、ポッカリと空いていた敵陣左サイドのスペースにボールが送られる。これに反応したのはケイン。ドリブルでボックス内左に持ち運び、対峙するDFを交わすと、最後は左足でゴール右下隅に強烈なシュートを突き刺しネットを揺らした。トッテナムは64分にソン・フンミンが巧みなカットインから右足を強振するも、シュートはDFがブロック。こぼれ球を拾ったペドロ・ポロのシュートは枠を外れた。

 ニューカッスルは67分、右サイドの敵陣深くでボールを受けたキーラン・トリッピアーがボックス手前に陣取った途中出場のミゲル・アルミロンにパス。アルミロンのミドルシュートがゴール前にこぼれると、待ち構えていた途中出場のカラム・ウィルソンが押し込みネットを揺らした。ホームチームが再びリードを広げる。

 78分にはカウンターから途中出場のアンソニー・ゴードンに決定機が訪れるも、トッテナム守備陣が身体を張った対応で得点を許さず。80分にはCKの流れからジョエリントンがボックス内でシュートを放ったが、こちらもトッテナム守備陣のブロックに阻まれ追加点とはならなかった。ニューカッスルはその後、落ち着いてボールを保持しながらトッテナムに反撃の機会を与えず。試合はこのまま6-1で終了した。

 快勝したニューカッスルは暫定3位に浮上し、CL出場権確保へ大きく前進。対するトッテナムはリーグ戦連敗となった。次節は27日に行われ、ニューカッスルはアウェイでエヴァートンと、トッテナムはホームでマンチェスター・Uと対戦する。

【スコア】
ニューカッスル 6-1 トッテナム

【得点者】
1-0 2分 ジェイコブ・マーフィー(ニューカッスル)
2-0 6分 ジョエリントン(ニューカッスル)
3-0 9分 ジェイコブ・マーフィー(ニューカッスル)
4-0 19分 アレクサンデル・イサク(ニューカッスル)
5-0 21分 アレクサンデル・イサク(ニューカッスル)
5-1 49分 ハリー・ケイン(トッテナム)
6-1 67分 カラム・ウィルソン(ニューカッスル)