ミランvsレッチェ

 セリエA第31節が23日に行われ、ミランとレッチェが対戦した。

 勝ち点「53」で5位に付けているミランは、4月2日に行われたセリエA第28節で首位ナポリを4-0で撃破。チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝でもナポリを2戦合計2-1で下し、16シーズンぶりの4強進出を果たした。しかし、ターンオーバーで臨んだリーグ戦の直近2試合ではいずれもドロー決着に終わっている。来シーズンのCL出場権が与えらるトップ4を確保するためにも、今節はリーグ戦3試合ぶりの勝利が欲しいところだ。

 ミランはサンドロ・トナーリやブラヒム・ディアス、ジュニオール・メシアス、ラファエル・レオンらが先発出場。最前線にはアンテ・レビッチが入った。

 序盤からホームのミランがボールを保持する展開が続く。14分、ミランは中盤での細かいパス交換から左サイドに展開すると、ボールを受けたR・レオンが前方へスルーパス。駆け上がってきたテオ・エルナンデスがボックス内で倒され、主審はすぐさまペナルティースポットを指差した。しかし、オンフィールドレビューの結果、判定が覆り、PKは与えられなかった。

 19分にはレッチェにチャンス。右サイドからのクロスがファーサイドに流れると、走り込んできたラメック・バンダがヘディングで合わせる。しかし、至近距離から放たれたシュートは惜しくも左ポストを直撃した。ミランはその後もボール保持率でレッチェを大きく上回るものの、なかなかシュートまで持ち込めない時間が続く。

 試合の均衡が破れたのは40分。ミランは左CKを獲得すると、キッカーのトナーリはボックス内のJ・メシアスにショートパス。リターンを受けたトナーリが柔らかいボールをゴール前に送ると、ファーサイドで待ち構えていたR・レオンが高い打点のヘディングシュートを叩き込みネットを揺らした。ホームのミランが先制に成功する。前半はこのままミランの1点リードで折り返した。

 後半も前半と同様にミランがボールを保持する展開が続く。しかし、なかなかレッチェの守備を崩しきれず、シュートまで持ち込めない時間が続く。対するレッチェも攻撃をスピードアップさせることができず、敵陣内で良い形を作ることができない。ミランは60分に3枚替えを敢行し、シモン・ケアー、アレクシス・サレマーカーズ、イスマエル・ベナセルを投入した。

 レッチェは70分、途中出場のガブリエウ・ストレフェッツァが対峙したベナセルを交わし、ボックス手前から右足で強烈なシュートを放ったが、枠を捉えたボールはミランのGKマイク・メニャンのセーブに阻まれた。対するミランは75分、左サイドのピッチ中央付近でボールを受けたR・レオンが独力で敵陣ボックス内まで侵入。最後は左足で右のサイドネットに流し込み、ミランがリードを2点に広げた。

 試合はこのまま2-0で終了し、ミランがリーグ戦3試合ぶりの白星を手にした。次節、ミランは29日にアウェイでローマと、レッチェは28日にホームでウディネーゼと対戦する。

【スコア】
ミラン 2-0 レッチェ

【得点者】
1-0 40分 ラファエル・レオン(ミラン)
2-0 75分 ラファエル・レオン(ミラン)