チェルシーが、ベンフィカに所属するU-19ポルトガル代表FWディエゴ・モレイラの獲得に近づいているようだ。22日、ポルトガル紙『レコルド』が伝えている。
2004年8月6日生まれの現在18歳のD・モレイラは、スタンダール・リエージュの下部組織から2020年8月にベンフィカの下部組織に加入し、2022年5月にトップチームデビューを果たした。トップチームでの出場はまだ2試合しかないが、U-23チームで主力として活躍する左利きのウィンガーで、2021-22シーズンにはUEFAユースリーグ優勝にも貢献した。
また、ベルギーとポルトガルの国籍を持っている同選手はU-15ではベルギー代表に招集されていたものの、U-16以降はポルトガル代表に選出されており、U-19では通算12試合に出場し、2ゴール1アシストを記録している。
そんなD・モレイラにはパリ・サンジェルマン(PSG)やミランなども関心を示しているが、今夏のチェルシー加入に近づいているという。報道によると、ベンフィカとの現行契約が2023年6月30日までとなっていることから、契約満了で今夏同クラブを離れ、フリーで7月にチェルシーに加入することが決定的になっていることが伝えられている。
なお、移籍市場に精通するイタリア人記者のファブリツィオ・ロマーノ氏も、チェルシーがフリーでD・モレイラを獲得することに近づいているとして、現在は交渉の最終段階を迎えていることを明らかにしている。
昨夏に就任したトッド・ベーリー共同オーナーの下、新体制となったチェルシーは2回の移籍市場で6億ポンド(約1000億円)もの大型補強を敢行したことに注目が集まっているが、10代の選手獲得にも力を入れており、これまでU-20イングランド代表MFカーニー・チュクエメカ、U-21イタリア代表MFチェーザレ・カサディ(レディングへ期限付き移籍)、アメリカ代表GKガブリエル・スロニナ、ジャマイカ代表MFオマリ・ハッチンソン、ブラジル代表MFアンドレイ・サントス(ヴァスコ・ダ・ガマへ期限付き移籍)らを獲得している。
D・モレイラも即戦力というよりは大きな可能性を期待されての獲得になりそうだが、果たして報道通りに今夏チェルシーに加入することになるのだろうか。