新監督を探すチェルシーが、マウリシオ・ポチェッティーノ氏の招へいに近づいているようだ。24日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。
昨年9月にトーマス・トゥヘル元監督を解任したチェルシーは、同月にブライトンからグレアム・ポッター前監督を引き抜き、チームの立て直しを図った。しかし、決定力不足や度重なる主力の負傷離脱により、思うように勝ち点を積み上げることはできず。すると今月、クラブは今シーズン2度目となる監督解任を決断。現在はクラブOBのフランク・ランパード氏が今シーズン終了までの暫定監督として指揮を執っている。
来シーズン以降の戦いに向けて、新監督探しに着手しているチェルシー。ここまで前スペイン代表監督のルイス・エンリケ氏や、先月にバイエルンを解任されたばかりのユリアン・ナーゲルスマン氏、スポルティングのルベン・アモリム監督、バーンリーのヴァンサン・コンパニ監督など、様々な人物の名前が新監督候補として挙がっていた。
交渉が進む中、エンリケ氏とナーゲルスマン氏が新監督候補のリストから外れたことも判明。クラブはその後、ポチェッティーノ氏やコンパニ監督、セルティックのアンジェ・ポステコグルー監督の招へいを検討していると伝えられている。中でも、かつてトッテナムを約5年間率いるなど、プレミアリーグでの実績豊富なポチェッティーノ氏が有力候補と目されており、既に複数回に渡ってチェルシー側と交渉を行ったことが明らかになっていた。
この度『BBC』が報じたところによると、チェルシーは一刻も早く新指揮官の人事問題を解決したいと考えているようで、現在もポチェッティーノ氏との交渉を継続しているという。51歳のアルゼンチン人指揮官も当初は難色を示していたものの、現在では就任を前向きに検討しているようだ。また、移籍市場に精通するジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、交渉は既に最終段階に達しているという。
今シーズンはチャンピオンズリーグ(CL)含めたカップ戦で既に敗退し、プレミアリーグでも11位につけるなど苦戦が続いているチェルシー。果たして来シーズン、ポチェッティーノ体制で再スタートを切ることになるのだろうか。