アニメ作品にはさまざまな職業の人物が出てきますが、“漫画家”キャラクターも少なくありません。たとえば「ジョジョの奇妙な冒険」第4部に出てくる岸辺露伴も、人の記憶を読むスタンド能力を持っている天才漫画家です。露伴の人気は高く、彼を主人公にしたスピンオフ作品「岸辺露伴は動かない」はアニメ版・実写ドラマ版も作られ、ドラマでは高橋一生さんが主演を務めて話題を集めました。
今回は露伴だけではない、さまざまな漫画家キャラたちを見ていきます。
目次
- 「バクマン。」
- 「かくしごと」
- 「月刊少女野崎くん」
- ◆まとめ
「バクマン。」
まずは、「バクマン。」をご紹介しましょう。「バクマン。」は「DEATH NOTE」で有名な大場つぐみさん&小畑健さんがタッグを組んで生み出された作品です。
「バクマン。」は、あるきっかけで漫画家になる夢を諦めていた中学生の真城最高が、同じクラスの高木秋人から「俺と組んで漫画家になってくれ!」と誘われるところから始まる物語。最高は最初は誘いを断りますが、彼が想いを寄せている少女・亜豆美保に“自分の漫画がアニメ化したら結婚してほしい”と言ってしまい、秋人と漫画家を目指すことになります。
「週刊少年ジャンプ」をよく知っている作者たちが描いているだけに、漫画家デビューまでの道のりや商業漫画家たちの日常描写はかなりリアル。第1シリーズ10話では“アンケートシステム”の話が出てきたり、第2シリーズでは最高たちと担当編集の間で面白いと思う作品にズレが生じたりと、漫画家ならではのエピソードを少年漫画らしい熱い展開で堪能できます。
「かくしごと」
次にピックアップするのは「かくしごと」に出てくる後藤可久士です。「かくしごと」は下ネタ系の作品を描いている漫画家の可久士と、可久士の娘である姫を中心にした物語。可久士は娘のことを溺愛しており、自分の描いている漫画のことは隠し続けています。
娘に隠しごとをするのはかなり大変で、例えば可久士が家から仕事場に向かうときは、わざわざいったんスーツに着替えてから出て行く徹底ぶり。しかしアニメ第1話では、新しい担当編集者が仕事場ではなく自宅へ訪問してしまう事態が発生します。
ほかにも第4話では、漫画家の苦労エピソードが描かれる場面もありました。ある日、可久士はアシスタントに“後藤和士”と書かれた会員カードを見られて、“可久士”はペンネームだったんですねと言われます。しかし可久士は「世間では後藤和士で通っており、本名が可久士だ」と言い、本名でデビューした場合の苦労を語るのでした。
「月刊少女野崎くん」
ラストに紹介するのは、2014年にアニメ化された「月刊少女野崎くん」の野崎梅太郎。「月刊少女野崎くん」は、美術部所属のヒロイン・佐倉千代が、同級生の野崎くんに告白するものの想いが上手く伝わらず、じつは人気少女漫画家だった彼のアシスタントにされてしまうコメディ作品です。
野崎くんは乙女心を繊細に描写する漫画家として高く評価されていますが、本人自体はかなり鈍感なタイプ。第1話では千代が少女漫画でよくある“自転車の2人乗りシーン”にときめいていると、ある日野崎くんが「今日はチャリ通だから後ろに乗っけてやる」と誘ってきます。
千代はワクワクしながら駐輪場に向かいますが、野崎くんが持ってきた自転車は、サドルやペダルが複数付いた2人乗り用の自転車でした。微塵も密着しない2人乗りシーンは面白さ満点。しかも野崎くんが千代を誘ったのは漫画の参考として感想を聞くためで、テンションの下がった千代の覇気のないボイスも笑いのツボを刺激してくれますよ。
◆まとめ
以上、いろいろなアニメに出てくる漫画家キャラクターたちを紹介してきました。ひとえに漫画家と言っても、その働き方は人それぞれ。締め切りや掲載順位と戦うシビアな作品もあれば、漫画家のコミカルな日常を描いている作品もあったりと、さまざまな物語を楽しめます 。