バーンリーのヴァンサン・コンパニ監督

 チャンピオンシップ(イングランド2部リーグ)第38節延期分が現地時間25日に行われ、ブラックバーンとバーンリーが対戦。1-0で勝利したバーンリーが、2試合を残してチャンピオンシップ優勝を決めた。

 昨シーズンはプレミアリーグで18位に沈み、2部降格の憂き目に遭ったバーンリー。今シーズン開幕前に、かつてマンチェスター・Cで長く活躍した元ベルギー代表DFヴァンサン・コンパニ氏を指揮官に据えて、新体制の下でチャンピオンシップの戦いに臨んだ。コンパニ監督が指向する攻撃的なサッカーで、チームは開幕から好調を維持。第14節以降は首位を独走し、今月7日に行われた第40節ミドルスブラ戦の勝利でプレミアリーグ自動昇格を決めた。

 そして迎えた25日の第38節延期分、敵地に乗り込んだバーンリーは66分にマヌエル・ベンソンが挙げたゴールを守り抜き、1-0の勝利を収めた。この結果によりバーンリーの勝ち点は「95」に到達し、2試合消化の少ない2位シェフィールド・Uとのポイント差は「13」に拡大。2試合を残し2015-16シーズン以来となる通算4度目のチャンピオンシップ制覇を成し遂げた。

 就任初年度でチームを1部昇格、そして2部優勝に導いたコンパニ監督は、試合後にイギリスメディア『スカイスポーツ』に対し「本当に嬉しいし、チームのみんなを誇りに思う。非常に大きな試合だった。リーグ制覇のためには、これ以上の試合はない。これからも何世代にも渡って語り継がれていくだろう」と喜びを語っている。

 なお、佳境を迎えたプレミアリーグ昇格争いでは、2位のシェフィールド・Uが2試合消化の多い3位ルートン・タウンに「4」ポイント差を付けて自動昇格圏内をキープしている。3位から6位までの昇格プレーオフ圏内にはルートン・タウンのほかに、ミドルスブラ、コベントリー、サンダーランドが並ぶ。昇格プレーオフを制した1チームは、自動昇格の1位、2位チームとともに2023-24シーズンのプレミアリーグに参戦することとなる。

 現時点でのチャンピオンシップのトップハーフの順位表は以下の通り。※()内は勝ち点/得失点差

1位 バーンリー(95/+48)※自動昇格&優勝決定
2位 シェフィールド・U(82/+29)※2試合未消化
───────自動昇格圏───────
3位 ルートン・タウン(78/+18)
4位 ミドルスブラ(74/+29)
5位 コベントリー(66/+10)
6位 サンダーランド(65/+10)
───────昇格PO出場圏───────
7位 ミルウォール(65/+7)
8位 ブラックバーン(65/-3)
9位 ウェスト・ブロムウィッチ(63/+8)※1試合未消化
10位 プレストン(63/-8)
11位 ノリッジ(62/+5)
12位 スウォンジー(62/+3)