アンドレ・オナナ

 チェルシーがインテル所属の元カメルーン代表GKアンドレ・オナナの獲得を狙っているようだ。25日、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が伝えている。

 昨夏と今冬の移籍市場で巨額の移籍金を注ぎ込み、次々と即戦力を獲得したチェルシー。多額の支出により財政面での調整を迫られている同クラブは、来る夏の移籍市場では既存戦力の売却に踏み切ると見られている。すでに複数選手の名前が放出候補として挙がる中、チェルシーはそれと並行して即戦力となるGKの補強に向けても動いているようだ。

 今回の報道で名前が挙がったのは、今シーズンからインテルの守護神として活躍しているオナナだ。昨年夏にアヤックスから活躍の場を移した同選手は、加入後すぐさま正GKに定着し、今シーズンはここまで公式戦33試合に出場。クリーンシート(無失点試合)の数は「15」を数えるなど、安定感あるプレーでチームを最後方から支えている。

 正GKをを務めるスペイン代表GKケパ・アリサバラガに全幅の信頼を置いてないチェルシーは、新守護神の筆頭候補としてオナナの動向を注視。チェルシー側が用意した仲介人が近日中にミラノ入りする見込みで、早ければ今週中にも具体的な交渉がスタートする可能性があるようだ。なお、ファイナンシャル・フェアプレー(FFP)への抵触も危惧されているチェルシーは、できる限り支出を抑えたいと考えているとのこと。報道によると、ケパを交渉に含めることも検討しているという。

 昨夏に加入したばかりのオナナは、インテルとの現行契約を2027年6月末まで残している。しかし、同選手をフリーで獲得したインテルが、移籍金の回収を見込んで売却に応じる可能性もあると『ガゼッタ・デロ・スポルト』は指摘。ひとまずはチェルシーとの交渉に応じる可能性が高いという。なお、インテルのオナナに対する評価額は4000万ユーロ(約58億円)程度となっているようだ。