バイエルンのオランダ代表MFライアン・フラーフェンベルフが、出場機会が限られている現状について語った。25日、ドイツメディア『スカイ・スポーツ』が伝えている。
2002年5月16日生まれのフラーフェンベルフは現在20歳。名門アヤックスの下部組織出身で、2018年夏に16歳でトップチームデビューを果たした。昨夏に、エールディヴィジやオランダ代表としての活躍がバイエルンの目に留まり、移籍金2500万ユーロ(約35億円)で完全移籍。契約期間は2027年6月30日までの5年間となっている。
昨夏の移籍市場では欧州の強豪クラブから引く手数多の中で、バイエルン移籍を決断したフラーフェンベルフ。しかし、各ポジションに各国の代表選手を擁しているクラブの競争のレベルは高く、現状はドイツ代表としても活躍するMFジョシュア・キミッヒやMFレオン・ゴレツカの後塵を拝している。ここまでの公式戦プレータイムは700分で、スタメン出場したのはわずか4試合にとどまっている同選手は、母国のメディア『Voetbal International』のインタビューにて「たとえこの1年間、トレーニング中心の生活であったとしても、最高レベルのトレーニングし、プレーすることは素晴らしいこと。それに勉強にもなる」としつつも、「でも、来シーズンはこの現状を変えなければならない。僕はまた毎週毎週プレーしたいんだ」とスタメン奪取への意欲を示した。
一方でフラーフェンベルフに対しては、リヴァプールが関心を寄せていることが報じられていた。出場機会が限られている現状を打破したい同選手は「僕はまだクラブ上層部と、自分自身に何が起こるかについて話をしていない。今はただ待つしかないけど、この役割が僕の期待を満たしていないことは明らか」とクラブ退団の可能性も否定していない。
これまでにも数々の逸材を輩出してきたアヤックスユースの最新傑作のひとりと称されるフラーフェンベルフは今、最高峰のクラブでは必然となる各国代表クラスとのポジション争いに直面している。果たして今夏の決断は、同選手のキャリアにどのような影響を与えるのだろうか。