プレミアリーグ第33節が27日に行われ、2位につけるマンチェスター・C(勝ち点70)と首位に立つアーセナル(勝ち点75)が、マン・Cの本拠地エティハド・スタジアムで激突した。
首位まで勝ち点5差ながら2試合の未消化試合を残すマンチェスター・Cは、今季の最終ラインを支えていたDFネイサン・アケが負傷欠場。アケが入っていた左サイドにはマヌエル・アカンジが入り、アカンジが担っていた右サイドにはカイル・ウォーカーが入った。また、FAカップでハットトリックの活躍を見せたリヤド・マフレズがベンチスタートとなり、ベルナルド・シルバが前線の右に入った。
一方、消化試合が2試合多いアーセナルにとっては、この試合に勝たないと一旦は自力優勝の可能性が消滅してしまう負けられない一戦。サウサンプトンと引き分けた前節からはMFグラニト・ジャカが復帰し、その他に変更点はなかった。
立ち上がりはマン・Cが左サイドのジャック・グリーリッシュを起点に好機を演出。主導権を握ると7分、マン・Cが自陣深くから最前線にロングボールを送り、これをアーリング・ハーランドが収めてフォローに入ったケヴィン・デ・ブライネへ。デ・ブライネはDF2人と相対しながらドリブルで逆をとり、ボックス手前やや右から右足でゴール右隅にシュートを流し込んだ。
早々に先手を奪ったマン・Cは、26分にもハーランドとデ・ブライネのホットラインから再びゴールに迫るが、ボックス左に侵入したデ・ブライネのシュートはベン・ホワイトのブロックに遭う。さらに28分、32分とハーランドがボックス内からゴールを狙うが、いずれもGKアーロン・ラムズデールの好セーブに阻まれた。対するアーセナルは35分、トーマス・パルティのミドルで反撃を試みるが、枠を外れた。
終盤は再びマン・Cのチャンスが続く。36分、ハーランドが自ら持ち込んでDFの逆をとりボックス中央から左足でシュートを放つも枠の外に。41分、イルカイ・ギュンドアンの突破から折り返しを受けたハーランドのシュートはGKがセーブ。追加点を奪えないままハーフタイムを迎えるかと思われたが、前半アディショナルタイムにデ・ブライネのFKからクロスを受けたジョン・ストーンズがヘッドでネットを揺らす。一度はオフサイドの判定となるが、VARが介入した末にゴールが認められ、マン・Cが前半アディショナルタイムにリードを広げた。
迎えた後半、アーセナルがより前がかりになるが、53分にゴールキック1本でDFと入れ替わったハーランドがボックス内でGKラムズデールとの一対一を迎えるがシュートはGKに止められる。しかし直後の54分、マン・Cがアーセナルのビルドアップを引っ掛けてハーランドが持ち込み、ボックス左のデ・ブライネへパス。これを受けたデ・ブライネが対応したDFの股下を抜くグラウンダーのシュートをゴール右に流し込み、試合を決定づける3点目を奪った。
アーセナルは60分、レアンドロ・トロサールとジョルジーニョを投入。さらに71分にはエーミール・スミス・ロウを送り出していく。すると86分、セットプレーの流れからトロサールが持ち込んだボールをボックス中央のロブ・ホールディングが蹴り込んでアーセナルが一矢報いるも、後半ロスタイムにアーリング・ハーランドがネットを揺らして試合は4-1で終了。天王山を制したマン・Cが消化試合が少ない中で勝ち点2差に迫り、リーグ制覇に向けてより優位な状況に立った。
マン・Cは次節、30日に敵地でフルアムと対戦。一方のアーセナルは4試合勝ちなしという状況の中で5月2日にチェルシーをホームに迎えてのビッグロンドン・ダービーに臨む。
【スコア】
マンチェスター・C 4-1 アーセナル
【得点者】
1-0 7分 ケヴィン・デ・ブライネ(マンチェスター・C)
2-0 45+1分 ジョン・ストーンズ(マンチェスター・C)
3-0 54分 ケヴィン・デ・ブライネ(マンチェスター・C)
3-1 86分 ロブ・ホールディング(アーセナル)
4-1 86分 アーリング・ハーランド(マンチェスター・C)
【スターティングメンバー】
▼マンチェスター・C(4-3-3)
GK:エデルソン
DF:ウォーカー、ストーンズ、ディアス、アカンジ
MF:ロドリ、デ・ブライネ(80分 アルバレス)、ギュンドアン(71分 マフレズ)
FW:シルバ、ハーランド、グリーリッシュ(87分 フォーデン)
▼アーセナル(4-3-3)
GK:ラムズデール
DF:ホワイト、ホールディング、ガブリエウ、ジンチェンコ
MF:パルティ、ジャカ(60分 ジョルジーニョ)、ウーデゴール(71分 スミス・ロウ)
FW:サカ(80分 ネルソン)、ジェズス(80分 エンケティア)、マルティネッリ(60分 トロサール)