スープストックトーキョーの炎上に対する毅然とした対応が賞賛されている。
経緯を時系列で見ていく。スープストックトーキョーが4月18日、外食店舗全店で「離乳食の無料提供サービス」を行うと発表すると、歓迎する声が上がる一方、ネット上で「子連れが増えるなら行かない」「一部の客だけ優遇はずるい」との声があがり炎上状態に。
こうした声に対して、スープストックトーキョーは静観していたが、4月26日に以下の声明文を発表した。
「さまざまな理由で食べることへの制約があったり、自由な食事がままならないという方々の助けになれればと『Soup for all!』という食のバリアフリーの取り組みを推進しています。
私たちは、お客様を年齢や性別、お子さま連れかどうかで区別をし、ある特定のお客様だけを優遇するような考えはありません。
皆さまからのご意見を受け止めつつ、これからも変わらずひとりひとりのお客様を大切にしていきます。」(「離乳食提供開始の反響について」から抜粋)
これを受けて、株式会社Schoo CCOの滝川麻衣子氏は「企業の炎上への対応としては理想的。『企業はサービスや広告が炎上した際には謝罪して取り下げる』という流れがあったがスープストックトーキョーは謝らないし、取り下げもしなかった。代わりに、自分たちの考え・企業理念をしっかりと伝えている。炎上したらすぐに止める、ではなく『自分たちは覚悟を持ってやっている。いろいろなご意見はもらったが自分がたちはこんな思いで続けていきます』と示した」と絶賛した。
つまり、民間企業が独自のブランド戦略を形にしただけであり、謝罪の必要はないということだ。さらに滝川氏は「『スープストックトーキョーは子連れ向けになるなら、独身の私はターゲットから外れるの?』という気持ちになることはわかるが、炎上の背景には『独身女性VS子連れ女性』という対立構造を面白がる風潮がSNSにあったのでは。これに乗っかって普段モヤモヤしていることのはけ口に使われた面が多かれ少なかれあるのでは。そもそもそんな対立構造があるのか」と話した。
(『ABEMAヒルズ』より)




