マンチェスター・C所属のベルギー代表MFケヴィン・デ・ブライネが、アーセナル撃破の背景を語った。27日、イギリスメディア『メトロ』が伝えている。
プレミアリーグ第33節が26日に開催され、マンチェスター・Cとアーセナルが対戦した。首位アーセナルを2試合未消化ながら「5」ポイント差で追う2位マンチェスター・Cは、54分までに3点のリードを奪うと、86分に1点を返されながらも、試合終了間際のダメ押しゴールで突き放し、4-1の快勝。今シーズンの優勝を占う天王山は、2連覇中のマンチェスター・Cが貫禄を見せつける結果となった。
この結果により、アーセナルとマンチェスター・Cの勝ち点差は暫定「2」まで縮まることに。2ゴール1アシストの活躍で大勝に大きく貢献したデ・ブライネは試合後に『NBCスポーツ』に対し「アーセナルの相手へのプレスのかけ方はトップクラスだ。本当に素晴らしいし、後方でプレーするのはほとんど不可能に近い。特にゴールキックの時は、まるでセットプレーのようだ」とアーセナルの強みを語った上で、攻略の鍵について次のように明かした。
「今日の試合では長い距離間でプレーしなくてはならなかった。トレーニングでいくつかのことを試したよ。より深い位置に入ることを意識し、アーリング(・ハーランド)がボールをキープした時に前方に走り込もうとしていた。前半はこの方法で何度かチャンスを作れたと思うし、試合のペースを掴む上で非常に重要だった」
「普段の僕たちは、2人の選手が“8番”のポジションでプレーしている。でも、グアルディオラ監督はアーセナルのプレスのかけ方を踏まえ、もう少し試合を支配することを望んでいたと思う。つまり、(イルカイ・)ギュンドアンが“6番”の位置に入り、(グラニト・)ジャカと(トーマス・)パルティがプレスをかけるのを困難にしたんだ。パルティがプレスをかけたら、彼の背後を取るようにしていたし、逆のパターンもあったね。僕に付いていくべきか、アーリングに付いていくべきか、相手のセンターバック(CB)2人は判断しなければならなかった。きっと難しかったと思うよ」
天王山を制し、リーグ3連覇に大きく前進したマンチェスター・C。勝ち点では依然としてアーセナルを下回っているものの、2試合未消化である点や残り試合の対戦相手を踏まえると、優勝争いで極めて優位に立ったと見ることができるだろう。実際に、データサイト『Opta』算出の優勝確率は「92.1%」まで上昇している。