ジェイムズ・ミルナー

 ブライトンがリヴァプールに所属している元イングランド代表MFジェイムズ・ミルナーの獲得を画策している模様だ。イギリスメディア『アスレティック』が28日に報じている。

 今季のブライトンは日本代表MF三笘薫らの活躍もあり、プレミアリーグで上位に食い込む可能性を残している。現在は暫定8位。消化試合数が2試合多い7位リヴァプールとの勝ち点差は「4」、3試合多い6位アストン・ヴィラと5位トッテナムとの勝ち点差は「5」となっており、来季のヨーロッパのカップ戦出場権獲得も射程圏内となっている。FAカップでも準決勝まで駒を進めたが、PK戦の末にマンチェスター・Uに敗れ、クラブにとって40シーズンぶりの決勝戦進出とはならなかった。

 ロベルト・デ・デルビ監督の下で躍進を続けるブライトンに、今夏の移籍市場における新たな動きが報じられた。『アスレティック』によると、今季限りでリヴァプールとの契約が満了を迎えるミルナーの動向を注視しているという。リヴァプールを率いるユルゲン・クロップ監督はミルナーとの契約延長を希望しているものの、現時点でクラブ側に新契約を提示する意思はなく、今季限りでクラブを退団する可能性が高まっている。このような状況を踏まえ、ブライトンはフリーでのミルナー獲得を画策。既にクラブ内で協議はスタートしており、オファーの準備を進めているようだ。

 現在37歳のミルナーは、これまでにニューカッスルやマンチェスター・Cでもプレーしてきた経験豊富なMFだ。2015年夏にリヴァプールへ加入すると、イングランド代表MFジョーダン・ヘンダーソンとともに“リーダー”としてクラブを支えている。2018-19シーズンのチャンピオンズリーグ制覇や翌2019-20シーズンのプレミアリーグ優勝など、リヴァプールで数々のタイトル獲得を経験。中盤だけでなく両サイドバックでもプレーするユーティリティ性を発揮し、リヴァプールでは公式戦通算326試合の出場で26ゴール46アシストを記録している。また、今月4日に行われたプレミアリーグ第8節延期分のチェルシー戦に途中出場したことで、プレミアリーグ通算出場試合数が「610」に到達。かつてチェルシーを中心に活躍した元イングランド代表MFフランク・ランパード氏の出場試合数「609」を抜き、プレミアリーグ歴代3位の記録となっていた。

 ベテランとなった現在もリヴァプールの貴重な戦力として活躍しているミルナー。ブライトンにはかつてリヴァプールで共闘した元イングランド代表MFアダム・ララーナも所属しており、仮に移籍が決まれば4シーズンぶりに“再会”を果たすこととなる。果たして、“鉄人”のブライトン加入は実現するのだろうか。今後の動向に注目だ。

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