【プレミアリーグ】ブライトン-ウルブス(日本時間4月27日/アメックス・スタジアム)
日本代表・三笘薫が所属するブライトンは日本時間29日、イングリッシュ・プレミアリーグ第34節でウルブスと対戦する。この試合を前に、戦術分析YouTuberとして大人気のLeo the football氏と元北朝鮮代表・鄭大世氏がそれぞれキーマンを挙げた。
ブライトンは、FAカップとリーグ戦を戦ってきた過密日程のなか、4月に入ってから実に7試合目のウルブス戦を迎える。もはや遠い昔のようだが、その皮切りとなった4月1日のブレントフォード戦で、三笘は同一シーズンにおける日本人最多得点記録となる7点目をマークした。その後ゴールは奪えていないものの、数々のチャンスを演出し続けている。
ウルブス戦も、そんな三笘が日本のファンにとって最注目選手であることは間違いないが、この試合のABEMAの中継でゲスト解説を務める戦術分析YouTuber・Leo the football氏はエクアドル代表MFモイセス・カイセドを、同じく解説を務める鄭大世氏は元イングランド代表FWダニー・ウェルベックを、それぞれこの試合のキーマンに挙げた。
両者ともブライトンのセンターラインの選手に注目し、「2-1でブライトン」(Leo the football氏)、「1-1でブライトンが追いつかれる」(鄭大世氏)とスコアを予想するが、Leo the football氏はその対戦相手にもう一人、気になる選手がいるという。
それが、スペイン代表FWアダマ・A.トラオレだ。
鄭大世氏をして「バケモノ」と言わしめるアタッカーは、一目でわかるほど筋骨隆々だ。Leo the football氏も「やれることは説明不要。やれることとやれないことがはっきりしている」と言うように、突進系ドリブラーとして、ピッチで異彩を放っている。世間でも「筋トレをしない筋肉王」として話題になった選手であり、身体能力も高く、ピッチで圧倒的な存在感を放つものの、今季は途中出場も多く、29試合・2得点と物足りない。
「監督として使いづらいのがよくわかります。フレン・ロペテギ監督のサッカーは、4-4-2でしっかり守備をした後のカウンターやセットプレーなど、デザイン性を削って守備に振っています。守備をしっかりする選手がいるなか、気を抜く瞬間がある彼は使われない」
Leo the football氏はそう話しながらも、「キャラがおもしろい」と注目する。
「頑張っているけど、不器用すぎてできないタイプ。ベンチで監督の話を聞いている時の態度はすごくいいんです。それにスピードもある。でも、プレーが遅い。監督は理詰めで要求しているけど、理詰めのプレーができない。彼自身、大変だと思う」
それはつまり、“三笘薫とは真逆のタイプ”を意味する。両者とも、スピードに優れるドリブラーでありながらも、一方は猪突猛進、一方は「理詰めのドリブル」(Leo the football氏)である。監督が求めるプレーを体現しきれず、愚直に目の前の相手をぶっちぎるのがトラオレであり、デ・ゼルビ監督が志向するサッカーにアジャストし、持ち前のスピードとテクニックを活かしながら、なおかつ頭脳的に戦況を切り開いていくのが三笘である。
読まれても関係なしに突っ込めるタイプと、読まれたら逆を突くタイプ。まるでプレースタイルが異なる両者が、この試合のもう一つの見どころだ。三笘の最多得点記録更新にも期待がかかるウルブス戦は29日、23時にキックオフを迎える。
果たして、ピッチで結果を残すのはどっちのドリブラーか──。
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