マンチェスター・C

 プレミアリーグ第34節が30日に行われ、マンチェスター・Cとフルアムが対戦した。

 前節、マンチェスター・Cは今季のプレミアリーグで優勝を争っているアーセナルを4-1で撃破。“首位決戦”を制した。現時点での暫定順位は2位となっているものの、消化試合数が「2」少ない状況で勝ち点差も「2」となっており、未消化分で1勝すれば首位に上がることができる。現在公式戦17試合無敗、14勝3分という成績で絶好調を維持している中、今節は敵地でフルアムと対戦。現在暫定10位のフルアムは前節のアストン・ヴィラ戦を0-1で落としており、2試合ぶりの白星を狙う。

 マンチェスター・Cは前節からスターティングメンバーを2名変更。フリアン・アルバレスとリヤド・マフレズが先発に復帰した。一方のフルアムも2名を入れ替えており、ボビー・リードとカルロス・ヴィニシウスがスタメンに入った。

 試合は開始早々の3分に動く。マンチェスター・Cは右サイドでボールを持ったカイル・ウォーカーがサイドチェンジのボールを送ると、待っていたジャック・グリーリッシュがペナルティエリア左から右足でクロスボールを供給。ファーサイドに回り込んだマフレズがダイレクトで折り返すと、反応したアルバレスがティム・リームに倒され、マンチェスター・CにPKが与えられた。このPKをアーリング・ハーランドが難なく決め、マンチェスター・Cが先制に成功。ハーランドはこれでプレミアリーグの1シーズン内最多得点記録に並ぶ34ゴール目に。公式戦通算では50ゴール目を決めてみせた。

 その後もマンチェスター・Cがボールを保持する展開となるも、15分にはフルアムが反撃へ。ピッチ中央付近でルーズボールを拾うと、味方とのパス交換から前を向いたアンドレアス・ペレイラが浮き球ボールをペナルティエリア内に送る。反応したハリー・ウィルソンが頭で落とすと、最後はC・ヴィニシウスが左足でボレーシュートを叩き込んだ。ホームチームが前半のうちに試合を振り出しに戻している。

 だが、その後はマンチェスター・Cペースで試合が進行。26分にはハーランドからのパスを受けたグリーリッシュがペナルティエリア左に侵入し、右足を振り抜く。シュートはGKベルント・レノにわずかに触られ、クロスバーに直撃している。36分にはピッチ中央付近でマヌエル・アカンジがボールを奪ったところから攻撃がスタート。ロドリからのパスを受けたマフレズが斜めの方向へパスを付けると、ボールはペナルティエリア手前のアルバレスへ。1度は詰まったものの体制を立て直して右足を振り抜くと、狙い澄ました一撃がゴールに吸い込まれた。マンチェスター・Cが1点をリードし、ハーフタイムに突入している。

 後半に入ってもマンチェスター・Cが立ち上がりから猛攻を続ける。48分にはアルバレスからのサイドチェンジを受けたグリーリッシュが中央へ折り返し、最後はハーランドが左足で狙ったものの、ここはGKレノがビッグセーブ。52分にはマフレズの仕掛けから相手に当たったボールがペナルティエリア内にこぼれると、アルバレスがシュートコースを確保して右足フィニッシュ。ニアサイドを狙った一撃はまたもGKレノに阻まれた。

 その後は徐々にフルアムが前に出る時間も作ったものの、決定的な同点弾を挙げるまでには至らない。試合はこのままタイムアップを迎え、マンチェスター・Cがプレミアリーグ8連勝を飾った。公式戦の無敗記録は「18」まで伸びている。アーセナルは今節のチェルシー戦を未だ消化していないため、現時点ではマンチェスター・Cは消化試合数が「1」少ない状況で首位に浮上した。一方、敗れたフルアムはこれでプレミアリーグ2連敗となっている。
 
 この後、両チームは5月3日に第28節延期分を消化予定だ。マンチェスター・Cはホームでウェストハムと、フルアムは敵地でリヴァプールと対戦する。

【スコア】
フルアム 1-2 マンチェスター・C

【得点者】
0-1 3分 アーリング・ハーランド(マンチェスター・C)
1-1 15分 カルロス・ヴィニシウス(フルアム)
1-2 36分 フリアン・アルバレス(マンチェスター・C)