【プレミアリーグ】ブライトン6-0ウルブス(日本時間4月29日/アメックス・スタジアム)
試合の序盤、ブライトンはウルヴスに中央のスペースを使われて攻撃を組み立てられてしまった。このブライトンの守備におけるミスに、ゲスト解説を務めたLeo the football氏はクラブの戦略や臨機応変さを見たようだ。ブライトンのショートカウンターにもつながったその戦略とは――。
【映像】Leo the footballがブライトンの「戦略」を解説
1-0とブライトンが先制して迎えた13分、ブライトンはウルブスに中央のスペースを使われてしまう。その後すぐにボールを取り返したブライトンだったが、守備時のプレスにおけるミスから攻撃の起点を創り出されるところであった。ただこれはブライトンの戦術が悪い方向に出てしまっただけのようだ。実際その戦術がはまり、シーガルズはウルブス相手に6-0と快勝を収めている。
ABEMAでゲスト解説を務めたLeo the football氏は試合後の『TODAY'S SELECTION』で「このシーンはミスなんだけど、ブライトン全体の戦略を表していた」と当該シーンを説明。Leo the football氏によれば、ブライトンはサイドバックの選手が高い位置まで守備に行き、最終ラインの枚数を減らす代わりに、中央に選手を固める守備をするという。しかしこのシーンではブライトンFWのウェルベックのミスにより中央へのパスを通してしまっている。というのもウェルベックはウルブスのCBキルマンを警戒していたからだ。
実際キルマンはウルブスの攻撃において起点となっていた。そこでブライトンはキルマンへのパスコースを切り、他の選手にボールを出させることでウルヴァーハンプトンの攻撃を曖昧にしたと、Leo the football氏は語った。このシーンでは中央にパスを通されたものの、「守備がはまってブライトンのショートカウンターが生きた」と同氏がコメントしたように、全体としてシーガルズの戦略は機能していたようである。
ブライトンは対戦相手ごとに戦略を変えるという臨機応変さにより、この試合を6-0の勝利で飾ることに成功した。日本代表・三笘薫をはじめ攻撃的な部分が注目されがちなシーガルズであるが、守備においてもその緻密さはプレミアリーグ屈指のようだ。悲願の欧州カップ戦へ向けてブライトンはどのようにラストスパートを仕掛けるのだろうか。
(ABEMA/プレミアリーグ)(c)aflo