リヴァプールを率いるユルゲン・クロップ監督が、不振に陥っているチェルシーに同情した。4月30日、イギリスメディア『talkSPORT』が伝えている。
昨夏に就任したトッド・ベーリー共同オーナーの下、新体制となったチェルシーは2回の移籍市場で6億ポンド(約1030億円)もの大型補強を敢行したが、その影響で30人以上の選手が在籍することになり、チームはまとまらず。プレミアリーグでは現在暫定ながら12位に位置している。
さらに、多額の違約金を支払いながら、トーマス・トゥヘル元監督とグレアム・ポッター前監督を解任し、現在は今季終了までとなる契約でOBのフランク・ランパード氏が暫定監督を務めているものの、就任後5連敗となるなど、浮上の兆しは見えていない。
そんな状況のチェルシーに対してクロップ監督がイギリスメディア『スカイスポーツ』のインタビューで言及。「正直、チェルシーのことは同情している。うまくいっていないからね」と莫大な移籍金を投じて選手を集めることが必ずしも解決策にはならないことを証明したと語った。
「彼らはトップなチームだけど、その一方で、トップな選手を集めただけではうまくいかないことを見られたのはいいことだ。チームを構築させなければならないが、それを彼らは過小評価し、監督にほぼ不可能な仕事を与えた」
「2つの更衣室を持つことも、2つのピッチでトレーニングを行うこともできない。関係性を築かなければならないし、チームスピリットを作り上げなければならない。その道のりは私が少し楽しみにしていることでもある」
「チェルシーは最終的にはうまくいくだろうし、来年は信じられないほど強いだろうが、私は彼らをただの一例として挙げているだけだ。最高のレベルではそのようにはできない。そして、それは私たちがしないことでもある。適切な選手を獲得して、新しいチームを作り上げていかなければならない。このチームは驚くべき物語を始めたが、今新しいものを始めるだけだ」