ジェームズ・マディソン

 レスターが、今夏の移籍市場でイングランド代表MFジェームズ・マディソンの売却に踏み切る可能性があるようだ。5月1日、『テレグラフ』や『ミラー』など複数のイギリスメディアが伝えている。

 2019-20、翌2020-21シーズンは5位、昨シーズンは8位と、近年はプレミアリーグで上位争いを展開していたレスター。しかし、ブレンダン・ロジャーズ体制5年目で迎えた今シーズンは序盤から苦戦。中盤戦では一時的に浮上の兆しを見せたが、3月に入ると再び降格圏に足を踏み入れ、現在の順位は16位。先月に就任したディーン・スミス監督の下で、熾烈な残留争いを戦っている。

 トップリーグ残留に向けて予断を許さない状況が続くレスターだが、今夏の移籍市場でマディソンの売却に踏み切る可能性が高まっているようだ。『テレグラフ』が報じたところによると、今年初めの決算で9250万ポンド(約160億円)の損失を明らかにしたレスターは、クラブの財政状況を改善すべく、今夏の移籍市場での主力選手の売却を検討している模様。10番を背負う“絶対的司令塔”については、すでに売却が決定しており、今シーズンのチーム成績に関わらず、今夏の退団は避けられないようだ。

 なお、レスターとの現行契約を2024年夏まで残しているマディソンは、移籍金4500万ポンド(約77億円)から6000万ポンド(約103億円)程度での売却が可能であると見られている。同選手に対しては、昨年夏の移籍市場でも獲得に乗り出したニューカッスルを筆頭に、マンチェスター・U、トッテナムが関心を寄せているという。今後、こうしたクラブの動向にも注目が集まる。

 現在26歳のマディソンは2018年夏にノリッジからレスターに加入した。すぐさまチームの主軸に定着し、ここまで公式戦通算199試合に出場し54ゴール40アシストを記録。チームが成績不振に陥っている今シーズンも、開幕からここまで公式戦28試合の出場で9ゴール8アシストをマークしている。

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