ドミニク・リヴァコヴィッチ

 マンチェスター・Uが、ディナモ・ザグレブ所属のクロアチア代表GKドミニク・リヴァコヴィッチに関心を寄せているようだ。5月1日、イギリス紙『デイリーメール』が伝えている。

 長らく絶対的守護神として君臨しているスペイン代表GKダビド・デ・ヘアとの現行契約が、今年の6月末で満了となるマンチェスター・U。現在は同選手との契約延長交渉に臨んでいるが、週給等の待遇面を巡って折り合いが付かず、未だ新契約の締結には至っていない。同クラブはノッティンガム・フォレストにレンタル中のイングランド代表GKディーン・ヘンダーソンも保有しているが、同選手はスタメンでの継続的な出場機会を望んでいるため、現時点では来シーズン以降の去就は不透明となっているようだ。

 こうした状況を受けて、マンチェスター・Uは来る夏の移籍市場でのGK再編を検討しているという。同クラブは今後もデ・ヘアとの契約延長を最優先に目指す見込み。仮に同選手との契約延長が成立した場合、クラブは今夏に信頼の置けるバックアッパーの獲得に乗り出す可能性が高いようだ。すでに複数の選手が獲得候補としてリストアップされており、クロアチア代表の守護神リヴァコヴィッチの名前もその中に含まれているという。

 現在28歳のリヴァコヴィッチは2015年夏にディナモ・ザグレブに加入。1シーズンのレンタル移籍を経て、2016-17シーズンから同クラブの一員としてプレーしている。同クラブでここまで公式戦通算280試合に出場し、チームの絶対的守護神として活躍。クロアチア代表では2019年頃から正GKに定着し、昨年のFIFAワールドカップカタール2022ではチームのベスト4進出に大きく貢献した。ラウンド16の日本戦でPKを3本ストップしたことも記憶に新しい。

 リヴァコヴィッチの移籍金は1000万ポンド(約17億円)程度とのことで、マンチェスター・Uにとっては手頃な価格と言えるだろう。なお、『デイリーメール』によると、D・ヘンダーソンがデ・ヘアのバックアッパーとしてマンチェスター・Uに留まる可能性は低いようだ。また、仮にデ・ヘアが今夏に退団した場合には、クラブは新守護神の獲得に乗り出すと見られている。