イ・ガンイン

 マジョルカに所属している韓国代表MFイ・ガンインが現在絶好調だ。

 ラ・リーガ第32節が5月1日に行われ、マジョルカはホームでアスレティック・ビルバオと対戦。試合はスコアレスで迎えた58分に均衡が破れる。マジョルカの自左サイドでボールをキープしたイ・ガンインがスペースに持ち運んで逆サイドへ展開。アマト・エンディアエからのクロスボールはファーサイドへ流れたものの、粘ったヴェダト・ムリキからの落としをイ・ガンインが強引に左足で押し込む。マジョルカが先手を取った。

 このままマジョルカの1点リードでタイムアップかと思われた後半アディショナルタイムには、自陣ペナルティエリア内でのハンドが確認され、マジョルカはPKを献上。このPKをアスレティック・ビルバオのイニャキ・ウィリアムスに決められ、土壇場で勝ち点「1」を分け合う結果に。マジョルカは2試合ぶりの白星を逃していた。

 マジョルカはホームゲームで勝利とはならなかったが、イ・ガンインはラ・リーガが選出する同試合のMVPに輝いた。また、同試合で1ゴールを挙げたイ・ガンインは、直近3試合で3ゴールを記録したこととなる。データサイト『Opta』によると、これは同選手が過去のラ・リーガ55試合で挙げたゴール数と同じだという。加えて、イ・ガンインは今季のラ・リーガ通算で既に6ゴール5アシストをマーク。得点数、アシスト数ともに自身キャリアハイの数字を更新中だ。

 幼少期から母国で注目を集め、韓国の“神童”と称されていたイ・ガンイン。10歳でスペインに移住し、バレンシアのカンテラ(下部組織)に入団を果たしていた。トップチームデビューを飾った2018-19シーズン以降は伸び悩む時期が続いていたが、今シーズンはマジョルカで覚醒。22歳となった同選手にはプレミアリーグの複数クラブが熱視線を送っており、今夏のステップアップも報じられている。眠りから目を覚ました“神童”の今後に注目だ。

【ハイライト動画】マジョルカvsアスレティック・ビルバオ