サム・アラダイス

 リーズの新監督候補としてサム・アラダイス氏の名前が浮上した。2日、イギリスメディア『アスレティック』など複数のメディアが報じている。

 現在、リーズはプレミアリーグの熾烈な残留争いに巻き込まれている。現在は34試合を消化した段階で勝ち点「30」の獲得にとどまっており、順位は16位。降格圏の17位ノッティンガム・フォレストとは勝ち点で並んでいる。特に直近5試合は1分4敗と苦しんでおり、現在クラブを率いるハビ・グラシア監督の解任も取り沙汰されていた。

 このような状況の中、リーズの新監督候補としてアラダイス氏の名前が浮上している。『アスレティック』によると、4月30日に行われたプレミアリーグ第34節ボーンマス戦を1-4で落とした後、クラブはグラシア監督の解任を決断。急ピッチで後任候補を選定し、残るシーズンの戦いをアラダイス氏に託すことを決めたという。

 移籍市場に精通するイタリア人記者ファブリツィオ・ロマーノ氏も、アラダイス氏のリーズ行きを“確定事項”と報道。契約期間は今シーズン終了時までになるという。2日中にはグラシア監督の解任が発表されるようだ。加えて、クラブは2日にフットボールディレクターを務めるヴィクトル・オルタ氏が、双方合意のもとでクラブを去ることを発表した。

 現在68歳のアラダイス氏はかつてボルトン、ニューカッスル、ウェストハムなどで指揮を執っていた。2016年夏にはロイ・ホジソン氏からバトンを引き継いでイングランド代表の監督に就任したものの、不祥事によりわずか1試合の指揮で退任が決定。直近では2016-17シーズンのクリスタル・パレスを残留に導き、2017-18シーズンのエヴァートンでは8位フィニッシュを成功させている。2020-21シーズンのウェスト・ブロムウィッチでは降格の憂き目を見たものの、“残留請負人”として数々のプレミアリーグのクラブを指揮してきた。

 今季のリーズに残された試合は4つ。マンチェスター・C、ニューカッスル、ウェストハム、トッテナムと難敵が続くが、“ビッグ・サム”は最難関のミッションを遂行することができるだろうか。