久保建英が2戦連発弾! ソシエダがレアルに2発完勝…カルバハルは退場に

 ラ・リーガ第33節が5月2日に行われ、日本代表MF久保建英の所属するレアル・ソシエダはホームでレアル・マドリードと対戦した。

 現在リーグ戦で来季チャンピオンズリーグ(CL)出場圏内の4位につけるレアル・ソシエダは、前節0-2で勝利したオサスナ戦から中3日での一戦。ここ3試合で2勝1分と好調を維持する一方、本拠地でのレアル・マドリード戦直近2試合では得点を挙げられていない。久保は右サイドで先発出場を果たした。

 対するレアル・マドリードは先月29日にアルメリアとの打ち合いを4-2で制してから中2日でのゲーム。勝ち点で首位バルセロナに大きく水をあけられている中、わずかに残る逆転優勝の可能性を繋ぐために勝利を狙う。

 試合開始から間もない9分、レアル・マドリードは左のCKからエデル・ミリトンがヘディングシュートを狙う。しかし、枠内に飛んだシュートはGKアレックス・レミロが左手一本でかき出した。

 すると今度はソシエダに決定機が訪れる。14分に久保が蹴った右CKをアレクサンダー・セルロートがニアで逸らす。流れたボールを最後はマルティン・スビメンディが押し込もうとするも、至近距離からのシュートはクロスバーを叩き得点には至らない。

 攻め立てるソシエダは19分にも再び決定機。右サイドでアントニオ・リュディガーに競り勝ったセルロートがそのままゴール前まで運び、中央のダビド・シルバに丁寧なラストパスを送る。ベテランMFが左足で放ったダイレクトのシュートはGKティボー・クルトワが左足ではじき返した。

 その後試合の流れは一旦落ち着き、両チームともシュートのない時間帯が続き前半は終了。お互い決定機を生かせずスコアレスのまま後半戦へ突入した。

 後半開始早々の47分、レアル・ソシエダが相手のミスから均衡を破る。自深くでセルロートにプレスをかけられたミリトンがクルトワに送ったパスがずれ、ゴール前に詰めていた久保のもとへ。流れてきたボールを至近距離から力強く蹴りこみ、ホームチームに貴重な先制点をもたらした。なお、久保にとっては2試合連続のゴール。今季のリーグ戦通算8得点目となった。

 リードを許したレアル・マドリードは61分、ダニエル・カルバハルがアイヘン・ムニョスへの危険なタックルで、この日2枚目のイエローカードを提示され退場処分に。同点を目指す中で数的不利に陥る非常に難しい状況に立たされた。

 その後は一人多いレアル・ソシエダがボールを支配し、レアル・マドリードは反撃の糸口をつかめず。試合は一方的な様相を呈しはじめたところ、85分にソシエダが決定的な追加点を奪う。左サイド深いところでダビド・シルバからのボールを受けたアンデル・バレネチェアが中へ切れ込み右足一閃。ルーカス・バスケスの股を抜いたシュートはゴールニアサイドに突き刺さった。

 このまま試合はタイムアップ。レアル・ソシエダはCL出場権獲得に向け大きな勝利となった。次節、レアル・ソシエダは13日にホームでジローナと対戦。一方のレアル・マドリードは6日にコパ・デル・レイ(国王杯)決勝のオサスナ戦を控えている。

【スコア】
レアル・ソシエダ 2-0 レアル・マドリード

【得点者】
1-0 47分 久保建英(レアル・ソシエダ)
2-0 85分 アンデル・バレネチェア(レアル・ソシエダ)