ファーディナンド、チェフ、アダムズ

 プレミアリーグは3日、新たに3名が殿堂入りしたことを発表した。

 2020年2月に設立が発表されたプレミアリーグの殿堂表彰『Hall of Fame(ホール・オブ・フェイム)』は、同リーグにおいて突出した記録を残した選手や、リーグに多大な貢献を果たした選手を称えるもので、これまで選手16名、監督2名が殿堂入りを果たしている。

 今回、新たに殿堂入りを果たしたのは、元イングランド代表DFリオ・ファーディナンド氏、元チェコ代表GKペトル・チェフ氏、元イングランド代表DFトニー・アダムス氏の計3名。世界中のファンによるオンライン投票と15人の候補から選考委員会によって選出された。

 ファーディナンド氏は17歳にしてウェストハムでデビューした後、リーズ、マンチェスター・Uなどでプレー。2002-03シーズンには当時イギリスの移籍金記録でマンチェスター・Uに加わり、6度のリーグ優勝を経験した。プレミアリーグでは20シーズンで合計504試合に出場。そのうちクリーンシート(無失点試合)数は「189」となり、同氏が出場した試合は37.5パーセントでクリーンシートを達成するという驚異的な数字も残した。

 チェフ氏はチェルシーアーセナルで443試合の出場で202回のクリーンシートを達成し、チェルシーでは4度のリーグ優勝も経験。特にデビューシーズンとなった2004-05シーズンには35試合に出場して、24回のクリーンシートを記録。リーグ史上最少のシーズン15失点と鉄壁の守備を見せたチームを最後尾から支えた。なお、チェフ氏は元デンマーク代表GKピーター・シュマイケル氏に続いて殿堂入りを果たした2人目のGKにもなった。

 アダムズ氏は1983年にアーセナルデビューを果たし、プレミアリーグが創設される前にも2度のリーグタイトルを獲得したほか、プレミアリーグでも2度の優勝を経験。2002年に現役を引退するまでアーセナル一筋でプレーし、“ミスター・アーセナル”とも呼ばれた。プレミアリーグでは255試合出場で115回のクリーンシートを達成。90分間プレーした試合の48.5パーセントでクリーンシートを達成したのは、200試合以上でフル出場した選手の中で最も高い比率となっている。