エネス・ウナル

 ヘタフェのトルコ代表FWエネス・ウナルが、トルコ人選手としてラ・リーガ通算試合出場数で歴代1位に躍り出た。

 1997年5月10日生まれのウナルは現在25歳。母国のブルサスポルで若くしてトップチームデビューを果たした同選手はその後、マンチェスター・Cやヘンク、トゥウェンテなどを経て、2017年夏にビジャレアルに加入した。ラ・リーガ1年目は、レバンテへと2カ月間の短期レンタルを挟むなど、30試合に出場し6得点を記録。翌2018-19シーズンからの2年間はバジャドリードで武者修行すると、2020年夏に保有元のビジャレアルからヘタフェへと完全移籍した。昨シーズンは序盤戦こそ出遅れたものの、中盤から終盤にかけては持ち味のシュートセンスでゴールを量産。キャリアハイとなる16得点を挙げたウナルは得点ランク6位となり、チームを1部残留に導いた。

 今シーズンも第33節終了時点で全試合にスタメン出場しているウナルは、ラ・リーガにおけるトルコ人選手として新たな歴史を作った。今節の出場により、同選手のラ・リーガ通算試合出場数が「196」に到達。かつてレアル・ソシエダとビジャレアルで活躍したニハト・カフヴェジ氏の「195」を上回り、ラ・リーガのトルコ人選手最多試合出場数を塗り替えた。なお試合は、開始早々にウナルがPKを決めて、1-0でセルタを下している。

 キャリア当初から“トルコのイブラヒモヴィッチ”と称され、25歳にしてラ・リーガ史に名を刻んだウナル。この先、スウェーデンの英雄と同様に、多くの伝説を作っていくのだろうか。