ヴァウト・ヴェグホルスト

 マンチェスター・Uに所属しているオランダ代表FWヴァウト・ヴェグホルストは残留を望んでいるものの、現時点で将来は不透明となっている模様だ。イギリスメディア『テレグラフ』が3日に報じている。

 現在30歳のヴェグホルストは今年1月の移籍市場でバーンリーからのレンタル移籍でマンチェスター・Uへとやって来た。当時ヴェグホルストはスュペル・リグ(トルコ1部)のベシクタシュへレンタル移籍中だったが、約250万ポンド(約4億2000万円)を支払うことでマンチェスター・Uがシーズン残りの契約を引き継ぐことに。半年間のレンタル移籍で加入が発表されていた。

 “9番”を求めていたエリック・テン・ハフ監督の下、加入直後は最前線のポジションで定位置を確保。だが、直近の数試合では“エース”のイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォード、ケガから戻ってきたフランス人FWアントニー・マルシャルがストライカーの位置に入り、ヴェグホルストはベンチを温める試合も少なくはない。ここまでマンチェスター・Uでは公式戦25試合の出場で2ゴール3アシストを記録している。

 ヴェグホルスト自身は来季以降もマンチェスター・Uでプレーし続けたいと考えているものの、現時点で完全移籍に向けた話し合いは行われていないという。クラブが夏の移籍市場で“9番”の確保に動くのは決定的だ。トッテナムに所属するイングランド代表FWハリー・ケイン、フランクフルトに所属するフランス代表FWランダル・コロ・ムアニ、ローマに所属するイングランド代表FWタミー・アブラハムなどの名前が報じられており、ヴェグホルストはさらなる序列低下の恐れもある。バーンリーは退団を容認する方針だが、マンチェスター・Uが“新9番”に誰を据えるのかが今後の鍵を握りそうだ。